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W杯史上最大の「事件」が発生してしまった件について。

作者: エンゲブラ
掲載日:2026/07/06

この7月6日(現地時間7月5日)は、FIFAの「命日」となったのかもしれない。

アメリカ代表のエース、バログン。先のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で相手選手の足首を踏みつけ、一発レッドとなったが、なぜか出場停止処分に「一年間の執行猶予」がつき、次のベルギー戦でも出場が可能に。


どういう話だ、これ?

もうメチャクチャじゃね?


このニュースには、当初、アメリカ代表の選手たちですら「AIによる偽情報?」と疑ったレベル。だが、正式にバログンの出場許可がFIFAから下り、アメリカ代表の面々も大喜び。


いや、喜ぶなよ。

スポーツマンシップの欠片もない話だろ、これ。


「トランプがFIFAに(計3回)直接電話を入れた」

はい、予想どおりのトランプの介入です。


英国紙『ガーディアン』を初め、AFP通信ほかも一斉に報道。トランプもSNSで自身の功績であることをアピール。そして特例の執行猶予をつけた「理由」を、いっさい公表しない(できない)FIFA。


W杯史上、最大の汚点ともいえる大事件の発生である。世界はアメリカの傍若無人に対し、これほどまでに無力なのかという絶望感が、大会の熱にも冷や水。


さらに、これに素直に喜べるアメリカ代表のメンバーたちにも、唖然。恥という概念そのものをゴミ箱にでも捨てたのだろうか?


次のベルギー戦、FIFAがどんな主審を手配するのかも見物だ。この試合でも万が一があれば、アメリカはもう国際舞台から追放でもいいだろう。



さて、ここで対照的なのが、今大会でのイラン代表への扱いだ。


今回、ホスト国のひとつであるアメリカは、安全保障の観点(?)からイラン代表のスタッフ他15名の入国を拒否。一部選手には、1回のみの入国ビザを発給し、2回目の入国を拒否。しかも全選手とスタッフに対して、「一日ごとのデイリービザ」を発給し、試合当日のみの入国を許可し、宿泊も許さないという狂気のおもてなしを敢行。


結果、イラン代表の選手たちは、試合当日に長時間移動でスタジアム入りし、試合後すぐに「メキシコのベースキャンプ」へと移動させられるという地獄の行軍を「3試合すべて」で強いられることとなった(3試合目のシアトルに至っては、カナダとの国境付近にあり、アメリカ横断にも近い距離を試合日に往復)。


―― 本来であれば、FIFAからも猛抗議し、アメリカのホスト国としての開催権にも疑義を申し立てるべき事案であるが、FIFAはなぜかこれを「容認」。


それでもイラン代表の選手たちは誇り高く戦い、エジプト戦ではアディショナルタイムに劇的な決勝点を挙げ、グループ突破!だったはずが、VAR判定により取り消しに。このVARは、試合後の再検証でオフサイドではなかった(審判団がオフサイドのラインを「引き間違えていた」)ことが判明。だが、FIFAは小さな謝罪だけで試合結果を変えず、イランは0勝3分けで惜しくもグループリーグ敗退に。


ベルギー戦でも完璧なトリックFKを決めたが、これもわずかに肩が出ていたとし、ノーゴールとされた直後の試合での誤審(?)だっただけに絶句する。


それでもイラン代表は、各スタジアムのベンチに感謝のメッセージカードを残し、気高く大会を去ったわけであるが……



ちなみにバログンは、キッチリと相手選手の足首がひん曲がる程度には踏みつけ、退場となっているが「メッシならイエローで済んでたはずだ!」とアメリカが抗議し、トランプが登場。FIFAもさすがに判定は覆さなかったが「一年間の執行猶予」という謎の特例措置を発動し、トランプに露骨な便宜。


さらに今回のFIFAの会長は、トランプとの個人的な友誼ゆうぎから昨年12月、トランプのために「FIFA平和賞」という謎の賞を新設し、プレゼントする程度には腐った人間なので、早く解任されることを切に願う。



本件で唯一の解決策があるとすれば、バログン本人による「出場辞退」だろう。これなら世界中が彼に拍手を送り、チームの名誉も守られるわけだが、それもまた「さまざまな力学」からありえない話。そんなことをすれば、ワンチャン「銃〇コース」もありえる決断となるだろう。


今回の事件の「最大の被害者」は、そういった意味では、バログン本人かもしれない。大会後、欧州に戻っても永遠に罵声を浴びせかけられることが、ほぼ確定。MLSに移籍するくらいしか、もうまともにプレーができるリーグもないはずだ。


ちなみにバログンは、両親ともにイギリス在住のナイジェリア人。母親が妊娠中にアメリカへと旅行。帰りの飛行機で妊娠7ヶ月であることが問題視され、搭乗が却下。アメリカでフォラリン(・バログン)を出産することとなった。バログンのアメリカ国籍はこの時に付与されたもので、アメリカでの生活は生後の2か月間だけ。イングランドのアンダー世代の代表歴を重ねながら、2023年に特例でアメリカ代表へと編入という特例ずくめの選手である。

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― 新着の感想 ―
こんばんは。 サッカーというスポーツの本質を政治権力によって捻じ曲げるという、論外オブ論外としか表現しようのない事態ですよね。FIFAは自ら「我々は権力者ににらまれないためなら、スポーツの本質など平…
ねえ、Cロナウドも同罪なのにどうしてみんな言わないの?
2026/07/07 21:17 そこはみんな詰めるけど
先ほど、そのニュースを見ました。 本当にフェイクニュースかと思いました。 イランチームへの対応も何とかして欲しいと感じていました。 政治的介入を禁止していたはずでは……FIFAは何をしているのか。もう…
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