不審者
とりあえず夏ということでホラー出しました!夏祭り、花火大会、うーん、書きたいものが目白押しだ!暑いのは嫌いだけど夏自体は好きです
授業がひと括りし、チャイムがあと少しで鳴るという頃、先生は珍しく真剣な声色で呼びかけた。
「そうだ、あと少しで夏休みが始まるが、最近夜に怪しい人が彷徨いてるという情報が入っている。ここじゃ夏祭りもあるから、お前らあまり遅い時間まで外を出歩かないように。」
聞き慣れた言葉だ。
言い切ったタイミングでチャイムが鳴り、僕らは机をくっつけて鞄から弁当を取り出した。さっきの事を話しながら弁当を食べすすめていく。
「夏になるといつもよねー」
「この街じゃ、夏に現れる不審者はもう当たり前だよなー」
そう、僕達が小学生の頃からこの街には夏になると決まって不審者が出る。その正体が何なのかも、そもそも不審者なんているのかもわからない。
「大人が注意喚起するために作ったウソなんじゃなーい?」
「でも毎年一人は怪我人出るんだよなー」
「それはー…当たり前じゃない?」
「いやいや、それがよ、数年に一度行方不明者が出るって話だぜ?しかも同じ場所で」
「えぇ…怖いー」
鈴華は何も喋らず、お弁当を食べながら何やら神妙な顔でその話を聞いていた。
帰り道、いつもの駄菓子屋でアイスを食べながら夏休みの予定について再度話し合った。
「うーん、夏祭りは行けそうだけど花火大会の時間はバラバラになりそうだねえ。ね、鈴華っ。」
言い切ると同時に鈴華の肩によりかかる澪。
「えっ!?あっ、うん、そうだね」
鈴華は指で髪の毛をいじりながらそうつぶやいた。僕はなんだろうと思いながらアイスを食べきる。
当たりだ。鈴華にあげようかな。
◇─────
ここには、そんなものが居るんだ。気付なかった…
怪異は流れ込むものだ。人の「気持ち」が吹き溜まって、形を成すもの。
私、守れてない。ぜんぜん。
「どうしたの?」
顔を上げればシンが心配そうにこちらを見つめていた。私の不安そうな顔に気づいたのか
「あげる。」
そう言って“当たり”と彫られたアイスの棒をくれた。それがすごく嬉しかった。
ああ、好きだな。
私の、たいせつ。
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