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手紙
最初で最後の手紙を書いて
なにを書こうか考えながら
今までの思い出を振り返りながら
涙を流して便箋を濡らしながら
やっと書き終えた手紙
あなたの目にはどう映るのか
なにを思うのか
分からないけれど
ずっと好きだっていうことは
一生変わらないからね
手紙は正直苦手だ
言葉を並べて構築していって
想いを文章にするのは難しい
それでも君に贈りたい言葉は
これでもかといくらいに
たくさんあるから
少しずつ文字を書き加えて
少しずつ形になって
あなたの目に映るから