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秋の終わり
一気に色づいた葉っぱたちは
一晩にして落ちていく
彩られた道は雨に濡れて
「大変滑りやすくなっております」
注意しないと滑って転ぶ
君と紅葉を見られたらよかったけれど
もう無理そうだね
冬仕様になった木々を見て
秋の短さを感じている
一瞬で過ぎ去ってしまったな
赤く染まった葉と
黄色に染まった葉を
押し葉にして思い出にしよう
君との共同作業もいいものだ
またいつかこの日を思い出せるように
冷たい風が肌を突き刺す
凍えそうな季節だから
二人で温かくして寝よう
冷たい身体を包みこむ
布団の中は幸せだ