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秋の夜空に煌めいた
秋の夜空に煌めいた
無数の星々に手を伸ばす
取れやしないと分かっていても
掌を広げてしまうんだ
秋の夜空を見上げて
そのまま野原に寝転んだ
視界に広がる星の海に溺れても
苦痛なんてないだろう
秋の夜空を眺めても
願いは叶うことはなくて
叶うどころか願いは消えていく
涙を流したら叶うかな
秋の夜空に思い出す
遠い昔に聞いた声なのに
思い出せてしまうなんて変だね
声を最初に忘れるのに
秋の夜空に煌めいた
無数の星々はきらきらで
周りに紛れてかがやく星を見て
まるで自分のようだと