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雨詩  作者: 雨宮雨霧
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赤い頭巾と赤い林檎

赤い頭巾を被って赤い林檎を今日も売る

誰も見向きもせずに足も止めずに歩いて去っていく

籠いっぱいに入れた林檎は誰の手にも渡らず

また私だけがこの林檎を食べる


今日も街で林檎を売っている

うしろから誰かにぶつかられ私は転けた

ぶつかった人は走り去り

林檎は坂道を転がってしまった

誰も拾わず林檎はボールのように蹴られ

売れることも食べることもできなくなった


それでも街で林檎を売っている

赤い頭巾はボロボロになって

赤い林檎はもう食べられないくらい腐って

街の真ん中で座ったまま眠った私

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― 新着の感想 ―
わぁ、この詩好きです╰(*´︶`*)╯♡
2024/11/05 08:54 退会済み
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