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夢すらも
長いようで短い夢を見ていた
階段を登ると君の姿が見えた
その後の展開は頭が弾けるくらいの
濃すぎるものだった
あの夢を見たのももう何年も前
君が夢に出てくることもなくなって
これが大人への階段なのか
いや、大分違うだろう
封印されたアルバムを
手に取るところまでいけなくて
このまま封印して生きるのが
結局のところ一番いい
また明日。また今度。またいつか
会える日々にもう少しだけでも
感謝をするべきだった
もう逢えない現実がここにあるのだから