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雨詩  作者: 雨宮雨霧
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最期の夜

夜の海に浮かぶ

丸い月は光って

少し眩しいくらいに

夜の海を照らすんだ


夜の海に吹いた

冷えている風に

身体を震わせながら

光る丸い月見ていた


最期に曲を聴く

あのとき聴いた

心に刺さる言葉すら

今は刺さらなかった


最期に寝転んで

星空を眺めよう

あの星は輝きながら

泣いているようだね


最期に砂のお城

作ってみようか

不格好で崩れそうな

脆くて弱いお城だね


最期に深呼吸を

してみようかな

ゆっくり息を吸って

ゆっくり息を吐いて


最期にこの世界

お礼を言おうか

ありがとうを呟いて

海に溶けて消えるね

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