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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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とけない記憶

久しぶりに開いたアルバムに目を通す

君が映っている写真だけを探して

君だけを記憶の中に閉じ込めて

君との思い出だけと生きていく


随分とこの長い時間が経ってしまった

私を思い出す暇もないのでしょう

こんなにも想われていることも

君は知らずにいまを生きている


どこまでも真実だけが残っていく軌跡

拙い会話も文章も忘れたのですか

それでもいいと思ってしまった

君には君の人生を生きてほしい


久しぶりに開いたアルバムを仕舞って

雪の解けた静かな空間で笑い合う

あの瞬間は紛れもなく結晶の灯

君との思い出だけは色褪せない

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