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砂浜
君は、何のために生きる
自分を裏切って楽しいか
それが君の望む幸せなのか
誰も居ない砂浜を歩いて
石段に腰を掛けて便箋をポケットから出し
拙い文を震える手で書いて小瓶にしまった
誰も居ない砂浜を歩いて
誰も居ない海に流れていく小瓶を見届けた
誰の目に止まるかなんて考えもしなかった
誰も居ない砂浜を歩いて
ずっと海の底で眠りたいと願っていた日を
大波に襲われたように記憶は脳裏によぎる
誰も居ない砂浜を歩いて
今まで生きてきた道を振り返りながら思う
君が望んだ自由と幸せは掴めたのだろうか




