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窓の中
窓を開けると秋の空気が部屋を満たした
つい昨日までの熱された空気とは違って
冷たく、どこか物悲しげに風はながれる
思い出は思い出のまま仕舞っておきたい
風に触れることも錆びることもないまま
枯葉が音を立てて飛んでゆくのを見つつ
晴れては曇ってを繰り返す姿を眺めては
幾度と読んだ本に視線を下ろし撫でつけ
ゆれるカーテンの音色を耳に焼き付けた
小さなベランダに出て自由に腕を広げた
翼もなければ空を飛ぶこともできないが
自由を謳歌するように星月夜の下に出る
窓を開けると秋の空気が部屋を満たした
つい昨日までの熱された空気とは違って
冷たく、どこか物悲しげに風はながれる
思い出は思い出のまま仕舞っておきたい
風に触れることも錆びることもないまま
枯葉が音を立てて飛んでゆくのを見つつ
晴れては曇ってを繰り返す姿を眺めては
幾度と読んだ本に視線を下ろし撫でつけ
ゆれるカーテンの音色を耳に焼き付けた
小さなベランダに出て自由に腕を広げた
翼もなければ空を飛ぶこともできないが
自由を謳歌するように星月夜の下に出る
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