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何者にもならず
私の存在がなにかになれなくても
私という者が何者かになれなくても
八十億という数に紛れ込んでいるだけの
居ても居なくても変わらない人でありたい
今もどこかで無理をしていること
追い詰めていることも気付かずない
そんなあなたを思いながら夜の湖で歌う
子守唄は泡沫とともにぷつんと消えていく
抱え込んだ荷物を野原に下ろして
髪を結わえて裸足のまま駆け回った
花も草木も見たくないものを見て生きた
だから私も目をそらさずに燃える町を見る
私の存在がなにかになれなくても
私という者が何者かになれなくても
八十億という数に紛れ込んでいるだけの
居ても居なくても変わらない人でありたい
今もどこかで無理をしていること
追い詰めていることも気付かずない
そんなあなたを思いながら夜の湖で歌う
子守唄は泡沫とともにぷつんと消えていく
抱え込んだ荷物を野原に下ろして
髪を結わえて裸足のまま駆け回った
花も草木も見たくないものを見て生きた
だから私も目をそらさずに燃える町を見る
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