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不透明
明日を生きているかも不透明
十年後なんて生きているのだろうか
いつまでこの満天の星空を見上げて
野原に寝転がっていられるだろうか
繋いだ言葉はいつか途切れて
誰の目にも止まらずに零れていって
最後の一粒も呆気なく砕け散るんだ
それが人生っていうものらしいから
明日の色はどんなものなのか
雨音を聞きながら手を伸ばしてみる
濡れていく腕を手のひらで拭っても
冷たさはしばらく癒えることはない
明日を生きているかも不透明
十年後には会えていたらいいと願う
互いにそれだけ生きられるだろうか
神様を知らない私は誰に問えばいい




