416/457
終始
人としての好き
絶対に叶わないことを分からされる
分かっていてもそれは心を傷めつける
会えるなら会う。いいや、会いたい
いつでも会えるように心構えでもして
私の最期はあなたの最期と同じだから
もし会えるなら
生きている安心と生きてきた苦しみ
一瞬の時を跨いで報われて泣くだろう
あなたの名前とこぼれおちていく涙を
あの頃のように
「元気?」と訊いてくれるだろうと
「はい」そう震えながら答えるだろう
無数の言葉と星に埋もれた軌跡を辿る
最期を迎える前
最期の瞬間を言葉に残して星になる
おしまいは始まりなどではないと仰ぐ




