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誇りに思え
誇りに思え、自身を誇りに思え
一人の人間を何年も生かしてきたことを
たとえ私が自ら命を蔑ろにしようと
貴方が私を生かしたことに変わりはない
生かしたことを誇れ、誇るのだ
自分で在れた。貴方との空間は
命を落とそうと、関係ないと割り切って
でも貴方はそうはいかないでしょう
私を生かしたことを、それだけは誇って
誰も悪くないかなしみもあるの
困った顔をしながらただそこに
顔色も声色も変えず居てくれるその姿を
私はずっとそれを誇りに思っている
何年も生かしてくれた貴方のこと想って
生かしたことを誇れ、祈る月夜