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雨詩  作者: 雨宮雨霧
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雨は花

雨の降る夜

私は今からこの空を飛ぶ

結局逢えないまま迎えてしまった

後戻りはもうできないところまで


私は越えた

狭い世界が広がるように

視界はぐるりと回りながら雨粒を

全身に浴びながら花と舞っていく


雨の降る夜

隣に立って話をした日を

隣に並んで目を合わせて微笑んだ

手を伸ばしてももう届きやしない


私は越えた

金魚鉢で泳ぐようにして

生きていた日々はもう終わるのだ

夢も希望もこの雨粒に溶けていく


雨の降る夜

涙は雨とともになびいて

葬られていく記憶の欠片は飛んで

暗い世界が身をあたたかく包んだ

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― 新着の感想 ―
初めまして。 毎日詩を書くって素晴らしいですね。 それも切なくて素敵な詩ばかり。 私も見習わないと。勇気づけられました。
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