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終わり
これからも貴方は私を生かす
だから終わらせてくれるのも貴方だと信じている
日が経つごとに過去は遠くへ
先の見えない未来が今になる
苦しんでいた過去の私が見る
不透明な先を歩いている私は
季節は知らぬうちに過ぎ去り
春が来て夏が来て秋が来て冬
それを何度繰り返せば人生を
終えることができるのだろう
逢えない貴方に託した人生は
確かに私自身が歩いているが
だからといって貴方なしでは
今を生きているわけもないの
これからも貴方は私を生かし
終わらせてくれるのも貴方なのだと信じている