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もがく
悔しさも苦しみも忘れているわけではない
記憶に蓋をしていないとどうにかなりそうで
青空さえも醜く映ってしまいそうで
普通になりたくてもがき苦しんだ
普通になれなくて何度も苦しんだ
障害という壁も普通という壁も
なにもかも要らなかったのに
あの人は失ったら困るものがたくさんある
くらべて自分は失うものすらなにもない
もうすでに失ってしまっているから
普通になりたくてもなれなかった
それならばしんでしまいたかった
ただ普通になりたくて取り繕って
ひとりでもがき苦しんだ末の話だ




