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光
死は光である
詩は光である
その光が誰かを生かせるほどの力を持っていなくても
その光は自分自身を生かしてくれる力になると信じる
普通を求めて
普通になれず
苦しみは誰かを生かすこともなければ知られることも
苦しみを自分自身が抱え込んで倒れるまで持つことも
なりたかった
なれなかった
追い求めたものは地球のどこかにあるものでなかった
追い求めたものは自分も誰かも傷付けるものであった
死は光である
詩は光である
言葉は脆くて弱い。そして鋭くて時に刺さる。だから
言葉を紡いで生きる。散らばった言葉を繋いで生きる




