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並木
空は青く広がって
どこか懐かしい思いがしている
後ろ髪を引くように響く風鈴の
声を振り切ってペダルを踏んだ
桜並木に木霊する
蝉の鳴き声を掻き分けて走った
坂道を下りながら見上げた空は
嫌気が差すほど青く光っていた
移り変わっていく
この町もすれ違う他人も季節も
変わらないものは仕舞った箱に
長い間眠っている青いビー玉よ
いつか肩を並べて
立てるように暫くは生きていく
繋がれた命を、結ばれた言葉を
無駄にしないように幾度と紡ぐ
空は青く広がって
どこか懐かしい思いがしている
後ろ髪を引くように響く風鈴の
声を振り切ってペダルを踏んだ
桜並木に木霊する
蝉の鳴き声を掻き分けて走った
坂道を下りながら見上げた空は
嫌気が差すほど青く光っていた
移り変わっていく
この町もすれ違う他人も季節も
変わらないものは仕舞った箱に
長い間眠っている青いビー玉よ
いつか肩を並べて
立てるように暫くは生きていく
繋がれた命を、結ばれた言葉を
無駄にしないように幾度と紡ぐ
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