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雨詩  作者: 雨宮雨霧


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並木

空は青く広がって

どこか懐かしい思いがしている

後ろ髪を引くように響く風鈴の

声を振り切ってペダルを踏んだ


桜並木に木霊する

蝉の鳴き声を掻き分けて走った

坂道を下りながら見上げた空は

嫌気が差すほど青く光っていた


移り変わっていく

この町もすれ違う他人も季節も

変わらないものは仕舞った箱に

長い間眠っている青いビー玉よ


いつか肩を並べて

立てるように暫くは生きていく

繋がれた命を、結ばれた言葉を

無駄にしないように幾度と紡ぐ

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