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宙を舞う
もうほとんど記憶から抜けている
それでも何故か君との時間だけは
全部覚えていると言えるほどである
繕う必要がなかったのかもしれない
身体は宙に放り出され星は近くて
掴めもしない手を限界まで伸ばす
溢れ出る涙のように蘇る君との時間
さよならも言えず目を合わせていた
最期はガラスを突き破っていこう
海に落ちるその一瞬の間だけでも
風を感じて星を仰いで生を感じたい
確かにこの世界に生きていたことを
確かにこの世界で息をしていたこと
それを感じられる瞬間になるだろう
もうほとんど記憶から抜けている
それでも何故か君との時間だけは
全部覚えていると言えるほどである
繕う必要がなかったのかもしれない
身体は宙に放り出され星は近くて
掴めもしない手を限界まで伸ばす
溢れ出る涙のように蘇る君との時間
さよならも言えず目を合わせていた
最期はガラスを突き破っていこう
海に落ちるその一瞬の間だけでも
風を感じて星を仰いで生を感じたい
確かにこの世界に生きていたことを
確かにこの世界で息をしていたこと
それを感じられる瞬間になるだろう
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