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遊歩道
日に焼けた肌を思い出しながら
青空に昇る入道雲を眺めている
今日もどこかで生きているなら
今日もどこかで元気で幸せなら
額を伝っていく汗を拭いながら
人生の分岐点に立って行く先を
決めかねては座り込んで泣いて
日に焼けた肌と笑った顔を想う
火照った身体に染み込んでいく
メロンソーダをかき混ぜている
バニラのアイスを口に運んでは
横髪を左手で抑えてたりしては
日に焼けた肌を思い出しながら
蝉の鳴きしきる遊歩道を歩いて
今日もどこかで生きているなら
もうそれだけで私は幸せになる




