表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨詩  作者: 雨宮雨霧


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

315/456

雨を包む

台所にスイカを切る音が響き渡る

ふわりと香る夏の匂いを吸い込み

ちりんちりんとゆれる風鈴の音と

扇子で涼を取る姉の姿を見ながら


何度も刃を下ろす音が響いていく

庭先に植えられたミニトマトの苗

そこにぽつんと雨が一滴降っては

町中を包み込むように振り続ける


バタバタと洗濯物を取り込んでは

畳の上に積み重なっていく服の山

シワの伸ばして丁寧に畳む手先は

今までの人生を物語っているよう


傘の花が咲くテレビの向こう側に

行けるのならどんな景色がそこに

広がっては腕を掴んでくれるのか

サマードレスに身を包む姿はない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ