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何処かへ
誰も私を知らない何処かへ行ってしまいたかった
ぽつぽつと頭に降ってくる
それすら気にせずにただ歩く
街灯もない暗い道のりを
関係なんてうわべだけで深い繋がりなんてないし
しとしとと頭に降ってくる
頭を冷やせとでも言うように
それでも後ろは顧みない
みんな私を忘れてしまえばいいと思ってしまった
ざーざーと頭に降ってくる
脳裏によぎる声を掻き消して
濁流に飲まれてしまえば
誰も私を知らない何処かへ消えてしまえるならば
降り注ぐ雨の中へくらまし
苦しみもなにもかもわすれて
街灯もない暗い海の底へ




