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ひとりだった
ひとりだった
ひとりじゃないと知った
なにも言わずにただ寄り添ってくれる
そのやさしさになんども
数え切れないくらいにすくわれてきた
ひとりだって
生きていけると思ってた
ひとりでは生きていけないと知ったの
そのやさしさに触れてた
もう戻れなくなってしまっていたから
ひとりだから
誰もすくってくれないと
思っていたのに思えなくなっていって
そのやさしさに生かされ
会えない今も生かされることになった
ひとりだった
もうひとりじゃないとは
言い切ることはできない日々だけれど
そのやさしさで生かせる
そんな人になれるようにがんばるから