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星の間を
星の間を落ちていく
空から見た地は遠くて明るい
雲を抜けて鳥とともに飛んで
目を瞑って世界から消えた
最後まで立ち続けた
最後は笑って終わりたかった
星の間を抜け落ちていったら
気付いてくれると信じてた
花びらとともに散る
海の底へと沈んでいけばもう
後悔なんてないと思っていた
それなのにどこか痛んでた
星の間を落ちていく
空から見えた地に生きている
僕はここから落ちていくのに
知らない誰かと笑っていた
最後まで生きていた
最後まで笑って生きられたよ
だからゆっくり眠りについて
まぶたを撫でても開かず