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息絶えて
雨の降る夜に息絶えて
雨の降る海に息絶えて
いくのが私の夢でした
ただひとりで消えたい
ただひとりでしにたい
そう思っておりました
何年経っても変わらず
ぼんやりと生きていて
ぼんやりとしを願って
雨の降る夜を迎える度
なんで生きているのか
自問自答している人生
大切な人は遠くへ去り
ひとりぼっちになった
寂しくない悲しくない
視界がゆれてこぼれて
またひとりぼっちだと
崩れ落ちて床に蹲った
雨の降る夜に息絶えて
雨の降る海に息絶えて
そうすれば楽になれる
ひとり消えたとしても
だれも気付きやしない
あなたもきっとそうだ