280/411
どこかの主人公
緑の葉の匂いが漂う部屋
窓から見える木々は夏らしい色へと染まる
ゆれるカーテンに差し込む日もまたゆれて
どこからか聞こえる風鈴の音を耳にしたり
氷がコップに当たる音は
どこか寂しく泣いているように聞こえたり
麦茶を注いで浮き上がる氷をつつきながら
広がる青に背を向けてみようとしたりする
床に座って本をめくった
そこに広がる物語の世界の中に飛び込んで
確かにそこに居る主人公はここにはいない
自分もどこかの主人公ならと思ってしまう
緑の葉の匂いが漂う部屋
窓から見える木々は夏らしい色へと染まる
ゆれるカーテンに差し込む日もまたゆれて
どこからか聞こえる風鈴の音を耳にしたり
氷がコップに当たる音は
どこか寂しく泣いているように聞こえたり
麦茶を注いで浮き上がる氷をつつきながら
広がる青に背を向けてみようとしたりする
床に座って本をめくった
そこに広がる物語の世界の中に飛び込んで
確かにそこに居る主人公はここにはいない
自分もどこかの主人公ならと思ってしまう
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。