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雨詩  作者: 雨宮雨霧
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ガラス

ふたりの間で砕けたガラス

踏むたびに奥深くまで突き刺さる

滲む想いは涙か鮮やかな赤なのか

この傷が治らなければいいとさえ思った


ふたりの間に残ったガラス

これでお互い忘れられなくなった

傷を見るたびに彷彿としていって

遠いあの空が映るすりガラスに手を当て


ふたりの間で砕けたガラス

あの日が終わってからそのままの

砕けた破片はいつまでもかがやき

胸の奥深くにまで少しずつ侵食していく


ふたりの間に残ったガラス

ふたりの間に残った傷をなぞれば

まだ繋がれているようにかんじた

命が鮮やかに散るまでずっと一緒に居て

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