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雨詩  作者: 雨宮雨霧
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淡い思い出

淡い青に重なる夕日の淡い橙

ブランコの漕ぐ音が響く公園に

ふたつのスカートがなびいていく

手を取り合って笑い合う帰り道も

今となっては遠い過去の記憶になった


どこに居ても忘れないからと

ブランコを漕ぎながら言っては

忘れたらごめんねなんて笑っては

心はなぜか寂しいような気がして

今はもう戻れない日々を思い出すだけ


淡い青に重なる夕日の淡い橙

薄くなるふたりの影は重なって

いたずらっぽく笑った顔は寂しく

手を取り合って約束を交わしても

今はそれすら忘れて食卓を囲んでいる

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