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わたあめ
ふわふわの雲のようなわたあめを
小さな手で受け取ってほおばって
笑顔でおいしいって言うあなたの
姿を見られる幸せを噛み締めてる
こんな毎日が続けばいいのに、と
毎日思い続けて早何年経つだろう
感情と情報が目まぐるしく流れる
そんな世の中に疲れすら感じてる
いつかこの笑顔も色褪せていって
思い出せなくなっていくのならば
いつかこの声もとどかなくなって
思い出せなくなってしまうのなら
ふわふわの雲みたいだと笑ってる
小さかった想いはふくらんでいく
思い出せなくなるその日が来ても
覚えていたいなんてわがままかな