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もう大丈夫
雨上がりの青空があまりにも綺麗で
見上げたまま一粒の涙が零れていく
透き通るような青、透き通るそよ風
手を伸ばして、手をかざしてみても
空にはどうもなにも届かないらしい
私の生きる理由になってくれるのね
水たまりに映る青空が命を拾いあげ
私の手にそっと置いて、それを握り
いつか上を向いて前を向けるように
また明日を、未来を歩いていけたら
首筋に触れる冷たいそよ風を追って
ふと立ち止まって振り返った道には
誰も居ない静かな道が広がっていて
心が揺れるような感じがしたけれど
もう大丈夫、ひとりじゃないからね