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あなたの居ない
あなたの居ない何回目の冬ももう終わってしまう
あなたの居ない何回目の春を迎えてしまうわけだ
あなたは私が居なくても季節が移り変わったって
私みたいに何回目だななんて思わないんでしょう
あの冷たい冬に置いてくればよかったのかもって
時々思うけどあなたとの記憶を置き去りになんて
そんなことできるわけがないし生きていけないし
あなたの記憶があるから私は色んな季節を生きる
あなたの居ない何回目の冬はあのときと違ってた
あたりまえだね、あのときと同じなんてないんだ
あなたの居ない時間があたりまえにはならなくて
あなたが居ないと私はどうにも生きていけなくて