116/410
君との思い出
君との思い出が何十年も前のような
君が居た時間が幻だったような
そんな気がするけれど
さほど時間は経っていなくて
寂しいが募っていく
あの頃が嘘みたいな
君が居たなんて嘘みたいな
そんな気がするけれど
君は確かにここに居て
君の写真を見つめている
雪のように儚くて
雪のように白い肌
雪のように消えていく
そんな君が好きだから
君はひとりじゃないよ
君との思い出を思い出すたびに
君が居た時間に戻りたくて
君の声をまた聞きたいから
これからも生きていくよ
僕はひとりじゃないから