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記憶
君のことを思い出す
短い髪に優しい眼差しを
もう二度と逢えないのに
毎日思い出してしまう
綺麗な髪に綺麗な声を
いい加減に前を向くべきだと
自分でも思うけれど
過去に戻りたくて居たくて
いつまでも立ち止まったまま
夏が好きだって言ってたな
冬は寒いから嫌だって言ってたな
あの時間に戻れるなら
どんな話ができるだろう
過去を思い出していても
月日はどんどん流れていって
いつしかこの記憶も薄れていく
ずっと覚えていたいのに
明日こそ逢えたらいいのに