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第12話 固有能力

今回はシュウジの固有能力についての説明のみになります。

前回、評価をくださった方ありがとうございます!

「シュウジの固有能力だけど物質操作って言ったけどこれはあたしの適当な見解だからね?

 固有能力、という名称もだけど、これは実は人に一つでないこともあるのよ。

 ただ、テレキネシスと肉体強化は誰でもできるけど、それ以外の能力はそうでもないの。

 珍しい能力ではないわね、物質操作は。ただ、使いこなせれば強い能力だわ。

 いつでも武器を作り出せるというのは強みよ。EPを大量に消費するけども」


 アヤから講義を受ける。

 

「そういやアヤはいつから『異能』が使えたんだ? アヤの固有能力って何なんだ?」


「あたしが使えるようになったのは10年くらい前よ。それと固有能力は教えるわけにはいかないわ。

 一応秘密なの。ごめんね? 知られるっていうことは危険なのよ。仲間内でもそう簡単に教えないわ

 一緒に戦うことがあったら見ることがあるかもだけど、喋らないでね?」


「そうか、わかった。能力は隠しておくってことだな。しかしそんな昔から使えたのか、大先輩だな」


 大先輩、と言ったところでアヤは腕を組んで、ぷいっと顔を逸した。照れているのだろう、頬が微妙に赤い。

 そうか、能力は晒さない、と。能ある鷹は爪を隠す、とも云うしな。


「でさ、どうやって試したらいいんだ?」


「『異能』に大事なのはイメージよ。何度も言ってるけど、想像することは全て可能なのが『異能』。

 逆にイメージがなければ何も出来ないわ。そこらへんの鉄を形を変えてみるっていうのはどう?」


 アヤからのアドバイスを受け、俺は何かしら変化させるものがないか周りを見てみる。

 資材置き場らしき場所にあった長さ30cmくらいの鉄の棒を持ってみた。重さもいい感じだ。


「それにするのね。物に『異能』を通す方法はわかっているわね? テレキネシスと変わらないわ」


「わかった、やってみる」


 俺は鉄の棒に『異能』を込めてみる。鉄の棒に『異能』が通され、強化される。

 物体強化はテレキネシスのうちに含まれるらしい。


「そうね、ちゃんと『異能』が通っているわ。そこからイメージするのよ、それを変化させたい形に」


 言われた通り、鉄の棒を変化させる為のイメージを組んでいく。

 想像するのはナイフ。単純な刃物を想像する。

 そして出来上がったのは……


「……ただの鉄の棒ね。というか何も変わってないわ」


「やっぱり? 俺も鉄の棒にしか見えないんだけど。おかしいな、ナイフを想像したんだよな。

 もうちょっと練習してみる」


 目を瞑り、ナイフを強く意識してみる。家で使っているペティナイフがいい。

 そして『異能』を鉄の棒へ注ぎ込む。EPが消費されていくのがわかる。

 身体の半分近くのEPを消費して、イメージを鉄の棒に注ぎ込むというより叩きつけた。

 そして目を開ける。


「お、家で使ってるペティナイフそっくりだな。上手いこと出来たけど……EPの半分くらい使ったぞ」

 

 目の前にはペティナイフがあった。柄と刃が一体化しているナイフだったのでイメージしやすかった。


「シュウジ……あんたとんでもない量のEPを注ぎ込んだわね。

 EPは数値化できないものとは言え、そのナイフ、明らかに『異能』を感じるほどにおかしな物になっているわ」


 ナイフをとりあえずアヤに手渡してみる。

 様子を見ていた菊川さんも興味深そうにナイフを覗き込んでいる。


「普通にナイフね。刃渡りは15cmくらいかしら。持ち手も15cmくらい、一般的なペティナイフにしか見えないわ」


「そうだな、シュウジはやはり固有能力が物質操作か。それに込めた『異能』が強いせいか、威圧感がある。

 たった二度で成功するとは思っていなかった。多分一度あいつを造ったからだろうな」


 鉄球を指差しながら菊川さんが言う。

 


「それ、武器として使えるんですかね?」


「『異能』が篭もっているからな、手から離しても『異能』が感じられるのは利点でもあり、欠点でもあるな。

 持っているだけで『異能者』か、その関係者とわかってしまうぞ」


 それは困るが……


「ねぇ、シュウジ。ちょっとこれで試し斬りしてもいい? 前斬った鉄骨を斬ってみたいの」


 アヤがそう言う。まぁ、EPが回復すればすぐに作れるものだから構いはしない。


「そうだな、折れても構わないから使ってみてくれよ」


 少し嬉しそうに微笑んだアヤの笑顔が怖い。

 この前のH鋼の前まで歩いて行き、ナイフを手にして腕を伸ばし、目測を取っている。

 軽く素振りをしてから構えた。


「じゃあ、斬ってみるわよ。『異能』は込めないでおくわ」


 そう言って2秒ほど後にアヤが腕を斜めに振り下ろす。

 風を切る音だけがした。

 外したのか? と思ったのだが、H鋼には何も変化がない。


「……これじゃだめね、多分斬れてるけど長さが足りなくてわからないわ」


 アヤはそう呟いて鉄パイプを拾ってそれをナイフで無造作に斬りつけた。

 音もせず鉄パイプが斬れ、鉄パイプの切れ端が金属音を立てて落ちて転がった。


「シュウジ、このナイフの切れ味はすごいわよ。その分、『異能』を消費するみたいだけど」


 ナイフを見てみると確かに先程より『異能』が弱くなっているように感じる。

 ナイフを返してもらい、再度『異能』を込めてみた。


「威圧感が戻ったわね。その能力便利じゃない? そのナイフなら能力者にも効くわよ」


「うむ、しかも一般人が使っても敵の防御を貫けるだろうな、弱い能力者相手なら」


 菊川さんにも渡して確認してもらった。

 アヤと菊川さんの評価は上々だ。

 ナイフを再度返してもらい、振ってみる。

 

「弱点があるとすればその短さね。でも刃渡り50~60cmにして反りを付けて刀にしたらいいんじゃない?

 造るのにとんでもないEPが必要だと思うけど」


 刀か、いいな。ロマンだ。

 でも本物を見ていないからな、上手く造れるかな?

刀はロマン、私もそう思います。

評価が頂けたことによりテンションが上がりました。


もしよければ評価をお願いいたします。

更新速度が上がったりするかもです(1日1話が限界ですが)

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