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ササラガミ  作者: 薫姫
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天帝という名の悪鬼。前世からのしがらみ。

今回は世界観の説明となっております。

力不足を実感しておりますがどうぞ、ご勘弁を(笑)。

暴言を受けて堪える紗々をよそに、実家の神社の

縁側に寝そべるのは従兄弟の涼だった。


隣には紗々の妹の庵南もいる。

2人は学校には通っていない。

涼は自分からの只のサボりだったが、

庵南に至っては御身に何かが起こってはいけないので

宮司の祖父が敢えて学校には行かせていなかった。

彼女は「守られるべき神」なのだ。

そう、紗々羅は「戦う神」、庵南はその真逆で「守られる神」。

相反する彼女たち姉妹は生まれつきオーラの様な後光がさしていた。


数千年前・・・・・・。

「ササラ姫」という女神がいた。

彼女は髪が長く、神器「ササラ」という赤い紐を

前髪にかかる様に頭にぐるりと巻いていた。

神器「ササラ」は敵と戦う時には形状を変える。

赤い紐は黒く色を染め替え、紐が括り着いた

棒状の形態となる。

そして、その黒い棒からは神通力を込めると

両サイドから光の刃が「フオン!!」と飛び出す。

その光の刃で敵を次々になぎ倒すのだ。

彼女は「霊力の高い巫女」であった。

「姫」であり、「巫女」なのだ・・・・・。

当時はまだ都に物の怪や怪物と称される

化け物の存在が皆に知れ渡っていた。

生贄の様にいつも定期的に「人間」を喰らうのだ。

恐れをなした民たちがすがる様な思いで、

「ササラ姫」に化け物退治を依頼していた。

「ササラ姫」にはいつも傍に「男神おがみ」である

「清のすがのみや」という男が仕えていた。

そう、現在転生した「涼」である。

勿論、妹御の「アンナ」も存在していた。

「アンナ」とは呼び名であるが正しくは「南方に祀られる人柱」という

意味を込められて「庵南」と称されていた。それは生まれ変わった

現代にも通じている。

当時、都の上空には黒い雲が立ち込めていた。

不気味な程薄暗い雲・・・。


雲の上には「天帝」と称される「悪鬼」が棲まう。

天帝は元は唯の人間だった・・・。

だが、その生まれつきの神通力をもってして、

悪しき考えを持つ力強い戦士の1人だった為

災いをもたらす「悪神」・・・つまり「天帝」となる。

彼は本名を「御カ月ノ夜空ミカヅキノヨゾラ」といい、

「ササラ姫」に対して異常なまでの執着、俗っぽい言い方をすると

恋慕の情を持っていた。それもかなり悪質な懸想だった。

歪んだ彼の想いは錆びついたナイフの様で、鋭くもあり

錆びてギスギスしたどろついた愛だったのだ・・・・・。


そんな彼だから、当時のササラ姫を・・・・・・。

懸想する余り、殺めてしまったのだ・・・・・・。


そして、ササラ姫の血を飲み、「永遠の死なずの身体」を手に入れ、

彼は今現在も衰えることもなく天帝としての姿のまま

遥か上空に天空の城を創り、臣下を囲いながら存在していた。


謎の失踪事件として片付けられていた例の邪神は、

彼ら「天帝軍」による「質の悪い遊び」に過ぎない。

昔から変わらず「餌」として、「生贄」の様に人間を

喰らって生きている・・・・・。

何ともどす黒く気味の悪い悪しき一族なのだ・・・・・。


警察は神社の宮司と連携して「この件」を明るみにしない様、

「謎の失踪事件」として扱う。

現世での混乱を防ぐためである・・・。

前世では皆強い結束力を持っていた民たちも、

今の穢れた悪しき世では結束を保てないからだ・・・。

パニックにならない為にけして真実は明かさない。

これは内閣総理大臣やその側近も隠している事実だった。


続。

主人公の生い立ちや世界観の設定など、

文章にするのがこんなに難しいのかと頭を悩ませました。

結局説明のみになり、彼女たちの会話が一切なかったのが

盲点でした。次回からまたお話を進めます。

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