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前世の声。
この回から少し緩くですがお話が前に進みます。
皆寝静まった静かな夜・・・。
寝息を小さく立てて眠っている紗々羅。
夢の中で誰かが囁きかける・・・。
凛とした美しい女性の声。
紗々羅が驚き振り返ると、
神器「ササラ」を長い髪の頭の上の部分で巻き付ける様に付けている
女性・・・。
「私はササラガミです・・・。貴方は私・・・。」
「ササラ・・・ガミ・・・。」
紗々羅は息を呑む。
「貴方は利口な娘。まだ年若いのにこの世の理を理解し、
それに倣い、敵軍と戦っている勇ましい戦士・・・。」
その美しい女性は更にこう続けた。
「私は数千年前の貴方です・・・。」
「じゃあ・・・前世の・・・?」
紗々羅は気づけば涙を一滴流していた。
もう1人の自分とやっと出会えたからだ・・・。
続。
前世の自分と夢で出会えた彼女・・・。
次回に続きます・・・。




