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ササラガミ  作者: 薫姫
19/23

みやびちゃんと名乗る幼女。その2

また少しずつ小分けにして書いてます。

「みかづきのよぞらさまにあってほしいの・・・。」


そう言われて嫌な汗をかく紗々羅。


「お嬢ちゃん、どうやらこの世の者じゃないわね?

悪霊の類かしら?!」


「あたってる。みやびちゃんゆうれいさんだもの。」


「浄霊してあげるわ!!!」


紗々羅はババッと体制を構え、指を縦に立てながら呪文を唱えた。


「あしきをはろうてたすけたまえ!!般若波羅蜜多!!!」


その瞬間ゴオオー!!と竜巻の様な渦が舞い、幼女の体を覆う。


「なにこれ・・・!!いやだ!!くるしいよお!!」


苦しみだす幼女・・・。


その隙に、勇丞の介抱にまわる紗々羅。


「勇丞くん、しっかりして!!・・・!!血が出てる!!

止血しなきゃ!!意識は・・・?!」


「ささ・・・ちゃん・・・。俺・・・、だいじょぶ・・・。

生きてるから・・・。へへ・・・。」


苦しそうな顔をしつつも笑顔を作ろうとする勇丞。


「無理しないで!!あの死霊は私が浄霊してるから!!

今のうちに治癒の術を使うわ!!少しじっとしてて!!」


手を当てて傷口を霊力で塞ぐ。


少しずつだけれども治癒していく勇丞の体の傷。


「あの子・・・。死んだ子みたいだ・・・。」


「わかってる。御ヵ月ノ夜空がどうとか言ってたけど

私は動じてないわ!!会ってたまりますか、そんな奴に!」


続。

次回に続きます。

もっと早いペースでお話を進めたいと思うので頑張ります。

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