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ササラガミ  作者: 薫姫
15/23

団結する3人。

今回は紗々羅サイドのお話。ややストーリーがだらついてますが、頑張りました。どうぞ。

庵南が捕らわれてから数日・・・。


紗々羅は学校にも行かず、ぼんやりとしていた。

(私は・・・何も出来なかった・・・)


そんな紗々羅を少し離れた場所から立ちすくむ様に見ているだけの涼。


「紗々、学校は・・・?」

涼が恐る恐る尋ねてみる。


「行かない。だから、涼が教えて・・・、庵南の時みたいに。」


少し苦笑いしながら目を細める紗々羅。


力なく笑う彼女の姿は痛々しい・・・。


紗々羅は制服の上に神社に代々伝わる着物を羽織っていた。

戦闘態勢に本格的に入っているらしい、精神的に。


神器ササラはひも状に戻り、赤いリボンの様に髪の毛にくくりつけられている。


「わかった。数学は得意なんだ。英語は苦手だけど国語なら任せろ。」


そんな2人を遠くから見つめながら近づいてくるのは勇丞だった。

「お熱いねぇ。俺も比奈子ひなこに逢いたいよ・・・。」

比奈子というのは彼の幼馴染であり恋仲の相手の年下の女子。

体が弱いので勇丞がいつも傍で見守るか弱い美少女である。


「比奈子はちょい、庵南ちゃんに似てるんだよね。雰囲気・・・。

まあ、比奈子の方が俺は好きだけど。」


一瞬、紗々羅の目つきが悪くなる。


「ごめんごめんて!今のは言葉のあやだ!俺の比奈子は一番っていう意味で。」

慌てて取り繕う勇丞は冷や汗をかいている。


「比奈子ちゃんてどんな子なの・・・?」

紗々羅が聞いてくる。


「かあわいいよー。それはもう!!ショートボブの黒髪がつやつやで

目は大きくて女優さんみたいな。守ってあげたくなるタイプの子。

人懐っこいし、でも俺以外には甘えないし。そこが可愛い。

俺と比奈子は相思相愛なんだ。」


お気に入りのペットを目を輝かせて自慢する溺愛飼い主みたいな勇丞・・・。


「ふうーん・・・・。じゃあ俺と紗々みたいなもんか。」

涼は淡々とさも当たり前の様に口にする。


紗々羅は赤面しながらゴホン!と咳払いした。照れているらしい。


「ところで、紗々ちゃん。当面どうするよ。また天帝軍が攻めてきたら。」


「打ち負かすわ。負けないもの私。天帝なんか怖くない。」

「強気だねぇ。大丈夫なのそれ?」

「別に・・・。平気。」


紗々羅はこうと決めたら頑として動かない生き物みたいに頑なになっている。


「私、考えがあるんだ。」


「何?」2人が同時に聞く。


「天帝軍のいる空にテレポートとかできないものかと。」


あっけにとられる2人だったが、確かにと唸った。


「奴等、皆殺しにしてしまいたい。」

「物騒なこと言うな!紗々!!お前は神の子だろ!!!

発想がらしくないぞ!!!口を慎め!!」


「ごめん・・・。殺気立ってしまったの・・・。」

下を向く紗々羅・・・。


「でも、それはナイスアイディアだと思うよ俺。」

「は?!皆殺しがか?」

「馬鹿!違うわ!!その前の話。天帝軍の城にテレポートの件。」


3人は沈黙した。考えているのだ・・・。


「このままやられっぱなしにしておくのも癪でしょう?

それに無駄な死人を出したくないの。このまま天帝の思う様に

人殺しばかりされたら困るのよ正直。庵南の奪還も含めて、

天帝の城に討ち入りしたい・・・!!」


紗々羅は強い語気で、強いまなざしで言ってのけた。


続。

次回から急展開になる様にしたいです。

とうとう、紗々羅たち一行は天帝軍と一騎打ち!

そんな展開に持ち込みたいものです・・・。

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