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ササラガミ  作者: 薫姫
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悪しき蛇神。紗々羅は凛として沈黙す。

前々から考えていた伝奇ものです。

主人公の紗々羅は14歳の中学生。

気味悪い話ですが宜しくお願い致します。

とある神社の片隅に、石碑が立っていた。

「ササラガミ」と名が彫られている。


名もなき古びた神社には、宮司の神ノかみのみや 禅吉郎ぜんきちろう

そして孫娘の「紗々ささら」、「庵南あんな」。

前者が姉で後者が妹に当たる。

そして、幼いころから一緒に住んでいる従兄弟の「りょう」。

この面々が神社に同居していた。


ある雨の降る真夜中。


「きゃああああああああああ」

女の叫び声が響く。


蛇の姿をした魔物が15,6歳の女子の腹を嚙み千切っていた。

辺りは血の海。

背筋も凍るような場面だった・・・。

近くにいたヤンキーまがいの少年たちも恐れをなして

逃げ惑う。だが、

蛇の化け物に次々と喰われていくのだ。


明け方近く・・・。

落ち着いたころ合いになるとしんと静まり返る様に

蛇の邪神は姿を消していた。


辺りは禍々しい壮絶な事態に陥っていたが、

警察が黙々と遺体を処理していた。

こんなことは日常茶飯事。

事件のニュースに取り上げられることもなく、

かたを付けられる。

つまりは謎の失踪事件扱いだ。


朝。

紗々羅は制服の裾を捲りながら身支度をする。

溜め息をつきながら。


「学校・・・。私には大切な使命があるのに。

行ってる場合あるのかな・・・。嫌だなこんなの。」

すると従兄弟の涼が後ろ頭を叩いた。


「ぼーっとすんな。朝だからって。」

シカトして紗々羅はずんずんと前に歩く。

傍にあるトースターから焼けたトーストを取り出し、

口にくわえながら髪を結う。

おかっぱ頭の両サイドを赤い紐で結わえる。

そう。この「赤い紐」こそがこの神社に代々伝わる

伝説の神器、「ササラ」なのだ。


「庵南はまだ寝てるの?」

「ああ。疲れてるんだろ。魘されてた。」

涼は嫌な顔をしながら紗々羅に報告する。

「あの子には苦労かけたくないの・・・。

事件のトラウマを1人に背負わせたくない。姉として。」

紗々羅はまだ中学2年だというのに随分と大人びていた。


謎の失踪事件として扱われるもそれすらも日常茶飯事。

皆、誰も気にも留めない。

それが薄気味が悪いのだ・・・・・・。


続。

謎の失踪事件として片付けられる変死事件の数々。

紗々羅の正体は徐々に明かされていきます。

作中にまた新キャラも投入します。

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