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ブックマスター  作者: けいえむ
1章 召喚されて異世界
6/21

5 訓練

迷宮攻略、戦争に向けて訓練が開始されました

訓練が始まった




光チームは、王国の騎士団長や筆頭宮廷魔術師など、王国の強い人々が集まり訓練をしている。

戦士系、魔法系、回復系のチームも、王国の強い人が集まっている。

特に、光チームは成長が凄いらしく、さっそく迷宮の低層に挑戦するとか。

ただ戦士系チームの佐藤仁は、訓練サボってメイドさんとかにちょっかいかけてるらしい




そんな中、特殊チームはと言うと……

和也は王国の図書室に入り、本を読みふけっていた。


(魔物関連の本は、あんまりないみたいだな……ある程度読んだら、早めに国立の図書館に足を延ばさないと。しかし、読書き理解のスキル無いと、文字が読めないとは思わなかったな)


あかりはと言うと、魔物を使役するにしても、いきなり外には出れないので(守備兵がつくにしても)まずは体力作りをしている。

篠塚は現在あかりと同じトレーニングをしている為、仲良くなろうと必死で話しかけたりしている。


「夢野さん!休憩一緒に取らない!?」


「あ、いえ……私は平気ですから」


「そうなの?無理しないでね!なら僕も付き合うから、一緒に頑張ろうよ!」


「ええ、そうですね……」


「今度の外での訓練一緒に行こうね!俺が君を絶対守ってみせるよ!」


(うるさくて訓練に集中出来ないよ……)



あかりや、他クラスメイトの白い目に気が付かず、上機嫌であかりに話しかけている。

話が、続いてると思い込み気を良くしたのか、篠塚はこんな事をいい出した。



「水木なんかじゃ、君を守るのは無理だからね!そうだ!同じチームなんだし、俺達もっと仲良くなった方がいいよ!普段から一緒に居ようよ!」


しかし、この言葉は流石に聞き捨てならない。


「かずくんの事悪く言わないで下さい!貴方になんて守って欲しくありませんし、一緒にいたくもありません!失礼します!」


「えっ!?」


怒って去っていくあかりを、篠塚は茫然と見送るのだった。




そして、一行が召喚されてから一か月ほどが過ぎた。

光チームは、迷宮の低層を難なく進んで行き、そろそろ10層のボスフロアに挑戦するみたいだ。

この迷宮は、10層毎にフロアボスが居て、強力な武器やアイテムを落とすらしい。

そしてボスフロアは、ボスを倒さない限り上にも下にも進めなくなる為、慎重に準備を進めていた。


「初めてのボス戦か!良い武器とか手に入れば、国を救う為にも大いに役に立つな!」


「そうだね。ちょっと怖いけど、回復は頑張るよ」


「楓は俺が守るからな!」


「ありがとう鋼君」


「皆も頑張ろうな!」


と、チームメイトに話しかける有馬


「新しい魔法覚えたし、早く使って検証したいものです」


と千葉里香が、眼鏡をくいっと上げながらがいう。


「いいんちょ流石だねー。って、私も早くどれだけ強くなったのか力試ししたいわー」


と太田裕子


「私も、新しい技と剣を早く試してみたい」


と沢渡由紀


「カッコいいこの僕が、負けるはずがない!大船に乗った気で、いてくれたまえよ!」


と、伊集院王子が手鏡を見ながら言う


「王子は相変わらずだな……だけど何が起こるかわからないし、出来る限り準備を進めておこう」


このメンバーが、勇者一行のメインパーティー光チームである。




ここで結城桃子が、光チームに他のクラスメイトの近況を報告した。


「現在、渡君が錬金術で薬を、水木君が国営の図書館に行って迷宮の事や、魔物について調べています。また他のチームの子達も力を付けてきているので、迷宮を進む時に力になってくれるでしょう」


「水木ですか……」


「有馬君どうしましたか?」


「いえあいつは、国を救うのに否定的だったのに、なんで参加してるんだろうと思いまして」


「ああ、その事ですか」


微笑む桃子


「そりゃ決まってるでしょ?」


と、ニヤニヤしながら、口々に言う女生徒達


「え?皆なんか知ってるのかい?」


「ありゃ……こうっちにはまだ早い話題みただねー」


と裕子が言うと


「ですね。彼にはまだ早い話題でしょう」


と里香だ答えた


「なんだよ教えてくれよ!」


「その辺りは自分で考えないとねー」


そんな感じで、光チームの会議は過ぎて行った。




一方図書館の和也はというと……


(あの迷宮は、まだ30層までしか攻略されてないのか、しかも29層は地図も半分しかないみたいだな……別に、迷宮攻略が目的じゃないから問題ないだろうけど、一応頭に入れておくか)


と一息ついて考える。


(あかりはどうしてるかな?俺は、ほとんど調べものばっかりだから、あいつの方が強くなってそうだな)


と、苦笑いをしつつ、調べる作業に戻った。



和也は、朝に軽くランニングをして、その後少しの基礎訓練をするのみで、後はずっと調べものをする日々だった。




そしてそのあかりは……

特殊チームの数人のメンバーと、護衛の騎士とで外に出てレベル上げを頑張っていた。


「騎士さん。この辺りで、一番強い魔物ってあの子ですか?」


「そうです。個体名はウルフになります。仲間にされますか?」


(私には、少しだけど戦う力がある。かずくんに守って貰ってばかりじゃなくて、私も守る力が欲しい)


「はい。強いのであれば仲間にしたいと思います」


「分かりました。我々がサポートいたしますので、頑張って仲間にして下さい」


「はい!」


そここで、空気を読まず篠塚が……


「夢野さんあの狼を仲間にするんだね!僕が君を守るからね!一緒に頑張ろう!」


相変わらずな篠塚だった。

もう飽きれたのか諦めたのか、クラスメイトも騎士達も相手にぜずに、ウルフを仲間にする為に行動を開始した。

ちょっと変な男が多すぎるかな?

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