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ブックマスター  作者: けいえむ
1章 召喚されて異世界
20/21

19 試合

今回は男が結構出ます

そのうちモブから、追加でもう少し名前付きが出るかも?

和也が考えた本も、順次出来てきた。

そこで、少し時間が出来たので、矢野にスキルを見せようと思い声をかけた。


「矢野。ちょっといいか?」


「ん?水木どうした?」


「この前のスキル見せるっての、時間が出来たんで今日にでもと思ったんだけど……どうだ?」


すると矢野は目を輝かせて


「おお!ありがたい!……他にも、何人か連れて行っていいか?」


まあ、別に他の奴がいても問題は無いしと思いOKした。


「かまわないぞ。じゃあ昼飯の後に訓練場で」


わかったーと、見たい奴を探しに走って行った。




そして昼過ぎの訓練場


(思ったより多いな)


周りを見ると、戦闘系の奴らが過半数いた。

光チームの面々も居るが、気にしない方がいいか。

あかりや楓は向こうで手をふっている。今回は自重して、前には来ないようだ。


「矢野。縮地を見たいでいいんだよな?」


「ああ。もしかしたら他にも頼むかも知れんが、まずは縮地頼む」


「わかった。じゃあそろそろ……」


と準備をして、いざというところで……




「おいおい!なんだお前ら!……あんな奴にスキル見せてもらうとか、恥ずかしくねーのかぁ!」


「あいつ。夢野さんにいいところ見せようとして必死だな……今更おせーよ」


「神崎さんもいるぞ。あいつ本当に必死だな!……プッ」


と、大木達バカ三人が現れた。


「大木。うるさいからどっかいけよ……俺らの勝手だろ」


矢野が止めに入ったが、大木達の暴言は止まらない。

流石に辟易したのか、周りのクラスメイトも大木達に文句を言い始めた。


「お前らバカかよ!こいつが強いわけねーだろぉ!」


大木が、和也の胸倉を掴もうとしてきたので、普通に避けたら怒りだした。


「避けてんじゃねーよ!おい水木!俺と試合しようぜぇ?」


と、言いながら殴りかかってきたので、また普通に避けた。もっと怒りだした。


「もう勘弁ならねえ!正々堂々かかってこいよ!!」


いやいやお前が言うなよと、その場に居る全員が思った。


「大木。その辺りにしておけよ。いい加減にしないと、俺ら全員でお前を止めるぞ?」


矢野もクラスメイトも、全員で大木を睨みつけた。

大木達は多少ビビったが


「水木さんは、人の助けが無いと、なんにも出来ないんですねー」


「夢野さん!神崎さん!これがこいつの正体だよ!」


「そうそう。自分じゃなんにも出来ない!でも、二人には俺らが居るから安心しなよ!」


と、ニヤニヤしながら煽ってくる。

和也は、ウザいを通り越して飽きれてきたので、やれやれと溜息をつきつつ、誘いに乗ってやることにした。


「ハァ。もういいよ……矢野。縮地見せるのって、こいつら相手にしながらでもいいよな?」


と聞いた。

矢野は、少し周りと相談したりしながら考え


「俺達はいいけど、お前は平気なのか?」


三人の能力を鑑定で見たが、大木には筋力で少し負けてるが、それ以外は問題無さそうだったんで


「まあ、多分平気だと思うけど」


と答えた。


「話は済んだか水木。まあお前が負けても、能代に治療させるから安心しろよ」


後ろを見ると、能代がニヤニヤしながら回復魔法を使う真似をしていた。


「なんでもいいよ。お前らは、一人ずつで負けると難癖つけてきそうだし、正 々 堂 々三人でかかって来いよ……稽古つけてやる」


そう言って、ニヤリと笑いかけた。

三人の方から、ブチッ!という音が聞こえた後


「もう許さねえ!!お望み通り、三人で戦ってやるよ!」


と吠え始めた。


「じゃあ俺が審判を……」


と、矢野がスタートをかけようとしたが


「実践は、開始合図なんてねぇんだよ!」


と、三人で殴りかかってきた。

なんとなく予想してた和也は、慌てずに縮地で三人の後ろに移動。

大木達は、和也が消えたとでも思ったのか、辺りをキョロキョロし始めた。


「こっちだこっち!」


三人の後ろから声をかけてみると


「また逃げるのかよ!正々堂々戦えって言ったよなぁ!」


「囲め囲め!」


と、またもやお前が言うなみたいな発言をして、三人で包囲を縮めてきた。


(流石に、大木に掴まれると少しきついかも知れんから、掴まれる前に勝負をかけるか)


大木達が囲いを狭め、また殴りかかってきた。

もう少し戦法など考えればいいのだが、頭に血が上っているのと、まだ和也をバカにしているため、またもや力押しできたのだった。


(もう少し頭を使えばいいのに)


和也はそう考えつつ、まずは肉体強化。次いで、火纏で腕に火を纏わせ、大木を殴る。

体術のスキルを持ったこともあり、ウッドゴーレムと戦ったときよりも、精度の高い攻撃を出来たこともあり大木は吹っ飛んだ。気絶とかはしてないようだが、しばらくは動けないようだ。


そして、次に近かった篠塚には、日ごろのあかりにたいする鬱憤を晴らしておこうと、地纏で殴った。

こっちは、腹に石を纏った拳をを受けたことで、げーげー吐きながらのたうちまわっている。


そして最後に能代。二人が瞬殺されたことで立ち止まったため、少し位置が離れている。

こいつには、手からビームをお見舞い。こいつには、あいつらを治療させるために、少し弱めにして当てた。



三人を瞬殺して試合が終わった。


「水木すげーな!」


矢野やクラスメイトが褒め称えてくる。

そこで矢野達を少し待たせて


「おい能代。お前には、少し弱めに攻撃したからもう動けるだろ?あいつら治してやれよ」


ビクッとした後自分を治し、大木と篠塚も治した。

起き上がった大木達は、和也の方を睨んだ後に


「水木!仲間にここまでやるとか、お前頭おかしいだろ!」


「夢野さん、神崎さん!あいつヤバいよ!いつ暴れるかわからない!」


「俺らが守るから俺らと来なよ!」


とまた騒ぎ出した。

そこに居る全員で睨みつけると


「今日はここまでにしてやる!」


と言って、そそくさと逃げて行った。



「あいつらもこれで少しは大人しく……ならなそうだなぁ」


和也はため息をつきつつ、矢野達の方を向いた。


「縮地とか、あんまり見せれなかったけどあんな感じだ」


「ああ。戦闘の参考にさせてもらうよ」


矢野もクラスメイト達も、見た技を思い出しながら、自分に置き換えてイメージしたりしていた。


「かずくんお疲れ様!凄かったよ!」


そこにあかりと楓がやってきた。


「和也君お疲れ様。あかりちゃんと一緒にスカッとしちゃったよ!」


と、興奮しながら二人で手を握ってきた。

少し離れた場所で唯も見ていた。


「リア充爆発しろ!」「チッ!」「ハーレムかよ!」「ったく、こっちにも回してくれよ」


色々言われた。まあこれは仕方ないかと諦めつつ、二人の対応していると矢野に声をかけられた。


「お前も大変だな。まあ、あの二人を独占してたら仕方ないよな」


「もう色々諦めたよ……」


少し他のクラスメイト交えて話をしていると、今度は有馬達がきた。

有馬は、楓をチラと見て苦い顔をしつつ


「水木見事だったな。でも、あれはやりすぎだ。仲間にあそこまでするな」


周りは、何を言うんだこいつはって視線で有馬を見た。

有馬は周りの視線を感じ


「みんなも、流石にやりすぎだと思ってるぞ。力を得て試したくなるのはわかるが、もう少し加減を覚えろ」


と、みんなの視線をこう解釈したようだった。


「鋼。さっきの水木君は、かなり手を抜いていたようだし、それにあれはやりすぎだと思えないぞ」


有馬のバカな発言を、伊集院が止めた。


「何を言うんだ王子。手を抜いていようがいまいが、あれはやりすぎだった。仲間にする仕打ちでは無い」


と、伊集院に反論。

そのまま今度は、周りのクラスメイトに同意を求めた。


「みんなもそう思うだろ?試合とはいえ、気絶寸前まで追い込むなんて……」


だが、みんなからの視線は冷たかった。


「鋼君……」


楓も悲しそうに有馬を見ていた。


「みんないったいどうしたんだ?水木が怖いのかい?水木が何かしたら俺が止めるから、心配しなくても平気だぞ」


みんなの視線が、どんどん非難する方に進むのを感じて、有馬は早々にこの場を離れた。


「とにかく俺は、あれをやりすぎだと感じた。仲間内の試合なんだし、もっと穏便に済ますんだ……王子行くぞ」


と言って去って行った。


「水木君済まないね。鋼はなんだか君を敵視しているんだ。今日の試合は見事だったよ……今度美しい僕にも色々技を見せてくれたまえ」


と楓の方をチラリと見てから、有馬の後を追って去って行った。


「和也君ごめんね」


楓が謝ってきたので


「楓のせいじゃ無いだろ。気にするな」


そう言って慰めた。

とそこへ、裕子がやって来た。


「かずっち。あの体術って何の流派なん?見たことないんだけどー」


と、さっきの試合で見せた体術について聞いてきたので、体術の説明と型で良ければ今度教えると約束した。


「漫画で見た体術かー。どうなるかわからないけど、実践的な技なら、今後役に立つかも知れないし今度教えてー」


次いで矢野に


「そんな感じで、あの漫画の剣術も覚えたけど、お前にも型教えようか?」


「あの漫画の剣術かそれいいな!俺がやっていたのは剣道だから、あんまり実践的じゃないし、そろそろ敵を殺す剣も覚えなきゃいけないかも知れん……そうだ、由紀も一緒でいいか?」


と、裕子の近くに居た由紀を連れてきた。


「由紀って沢渡か?お前ら知り合いだったのか?」


少し疑問に思ったんで、矢野に聞いてみると


「俺はもう辞めちゃったけど、前に同じ道場通ってたんだよ」


との答えが返ってきた。実際由紀にどうするか聞いてみると


「やはり、剣術は必要になるのですね。私も、裕子さんや和樹君のように教えて欲しいです」


クラスメイトの参加者とかも聞いて、近いうちに教えることを約束して今日はお開きになった。

訓練場を後にして、あかりや楓、唯と移動していると渡が話しかけてきた。


「水木君ちょっといいかい?」


あかり達に先に行ってもらい、渡の話を聞く。


「ああ。なんだ渡」


「君には、ハーレムやチートを持っていかれて正直悔しいです。でも、物を作るのは君には負けません」


と、指さされて宣戦布告?された。


「あ、ああそうか。頑張ってくれ」


「と言うわけで、僕は生産系のチートを出来るように頑張ります。いつか錬金術で、ホムンクルスクラスメイトハーレムを作ってみせる!」


と宣言して去っていった。

ポカーンとして聞き過ごしていたが、自分の大事な人達は、例えホムンクルスとはいえハーレムに入れられるのは嫌だなぁと感じた。




有馬達が歩いているところに、市原めぐみが追ってきた。


「さっきの、鋼君の水木君へ言った言葉間違ってないと思うな。水木君はやりすぎだったと、めぐみも思うよ」


と、有馬にたいして話しかけた。


「やっぱりめぐみもそう思うよな!水木がいきなり強くなったんで、みんな驚いてあんなこと言い出したんだろうな……みんな、少し普通じゃ無かった」


有馬がみんなの行動に苦言を呈した。


「そうそう、そんな感じだったね。やっぱり鋼君は、洞察力抜群だね!」


めぐみは、有馬を褒め殺しにした。

そんな二人を伊集院は、やれやれと見つつ、自分の美しさに思いを馳せていた。




佐藤も、訓練場の様子を見て


(あれじゃー夢野を襲ったりしたら、俺が何されるかわかったもんじゃねーな)


和也の強さを目にして、あかり襲い計画が難しいと悟った。


(クラスの奴を襲うには、何かきっかけがねーと難しいか……仕方ねーからまた街にでも行くか)


佐藤はこうして街に繰り出した。




大木達は、部屋に戻り荒れていた。


「くそっ!あんな奴にやられるなんて!ぜってーイカサマしてるだろ!」


「しかも、試合の後俺達が帰るときにチラッと見たら、あかりちゃんと楓ちゃんの手まで握ってやがったぞ!」


「マジかよ許せねえ!いかさまで勝って、彼女達や他の男共まで味方につけようとするとか!」


またも、無理やり自分達を納得させようと暴言を吐き続けた。


「直接だと、またイカサマされて負けるかもしれねーな」


「なら今度は……」


三人は、次の悪巧みを話し合った。




訓練場を後にして和也は、あかり、楓、唯と共に廊下を歩いていた。


「俺は、少し疲れたから部屋に戻るよ」


と、三人に告げた。


「かずくんの部屋、久しぶりに行きたいな……いい?」


と、またもや上目づかいに聞いてくる。

またかと思いつつ、上目づかいに敗戦気味の和也はまたもや負けを認めた。


「いいけど何もないぞ?」


和也がOKをだすと、あかりは嬉しそうに答えた。


「別に何かが必要なんじゃなくて、かずくんと一緒に居たいから」


と顔を赤くした。

すると楓も


「あー!私も行く!」


と付いてくると言いだした。

するとあかりが


「唯ちゃんも行く?」


と、更に唯まで誘い出してしまった。


「うん。お邪魔じゃなければ、私もみんなともっとお話ししたいかな」


唯までもが、和也の部屋に来ることになってしまった。

誰かに見られたらヤバいかなーと思いつつ、今更断るのもあれなので、そのままにして廊下を進んだ。

すると前の方から、第一王子ウィリスが歩いてきた。


(あれはロリコン王子様か……こっちの方に来るとか珍しいな)


和也達を見かけたウィリスは、真っ先にあかりに声をかけた。


「アカリさんお久しぶりです。お元気そうで何よりです」


「ありがとうございます」


あかりは、少し嫌そうな顔をしつつウィリスに答えた。


「ところでアカリさん。もしよろしければ、今からお茶会にお誘いしたいのですが」


と、あかりを誘ってきた。

和也達は、あーこれが王族式のナンパかーと思った。


「ごめんなさい。これからかずくんの部屋に行きますので」


あかりはきっぱりとお断りして、満面の笑みを浮かべ和也の手を握った。

ウィリスは和也を睨みつつ


「そ、そうでしたか失礼しました」


そう答えて今度は、和也達の後ろに居た唯に目を付けた。


「これは、ユイさんじゃないですか。ユイさん、もしよろしければ、お茶会にいらしていただきたいのですが」


和也達は見境がないなーと思った。

すると唯が


「私も水木君の部屋に遊びに行くのでお断りします」


と、和也の服の裾を掴み断った。

またウィリスは、和也を睨みつけてから


「そうですか……気が変わったらぜひお越しください」


と言い、その場を去った。

佐々木にウィリスとの関係を聞くと、晩餐会のときに声をかけられ断ったと答えた。


「佐々木もあそこで声をかけられてたのか」


「うん。でも、色々な人を誘ってたみたいだし、元々そんな気もなかったから」


そんなことを聞いていると、何か釈然としない顔をしている楓が居たので


「どうしたんだ楓?」


と聞くと


「私は、あの人に声をかけられたこと無かったから、なんとなくね」


と答えた。


「なんだ、声をかけられたかったのか?」


「まさか違うよ!でも、他の人が声をかけられてるのに、自分だけ声をかけられないのも、なんだかなーと思って」


まあ、それもそうかもなと思い楓に


「あの人は、多分ロリコンはいってると思うから仕方ないと思うぞ。晩餐会のときも、背の低い奴とか、顔だちが幼い奴にばかりに声をかけてたから」


と慰めた。すると隣と後ろから


「それは、私たちが子供っぽいって言ってるのかな?」


と聞かれた。握られた手と裾から、怖い雰囲気が漂ってきた。

和也は、そんなことは無いと必死に弁解しつつ、和也の部屋に向かった。




和也の部屋で色々と話をしたり、和也の鞄に入ってた本を、唯や楓に貸したりしつつ夕飯の時間まで過ごした。

そしてその夜和也は、部屋がなんだか甘ったるい感じがするなーとか思いなかなか眠れなかった。




水木和也 17歳男

レベル30

体力 200

筋力 200

敏捷 190

耐性 190

魔力 250

魔耐 200

称号 ビブリオマニア

スキル 言語理解 読書き理解 記憶力倍増

ユニークスキル 本創造C 本理解 本捜索 異次元本棚

異次元本棚 四次元ポケット 経験値倍増 生活魔法 無詠唱 鑑定 念話 能力値全+100 縮地

飛行魔法 手からビーム 火纏 水纏 風纏 地纏 雷化 索敵 回復魔法D 毒無効 

罠解除C 防壁(一方向)剣術C 体術C 肉体強化C

かずくんの現状の能力です

三馬鹿と有馬、またやりすぎてしまいました

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