15 帰還
帰って来たぞ
30層のボスを倒し帰還する。
「時間的には、他の奴らより先になりそうかな」
「そうだね。どうする?他の人より後の方が良いかな?」
「かまわないだろ?先に帰って待ってようぜ。先生にだけは先に連絡しておくよ」
そうして先生に念話で、30層のボスを倒した事、もうすぐ城に着く事を連絡した。
探索は途中で止めれないので、時間までは探索するとのことなので城で待つことにした。
まずアンリエットに報告に向かう
アンリエットの部屋をノックする
「はいどうぞ」
「失礼します」
「かっカズヤ様!」
アンリエットが駆け寄ってくる。
「ご心配をおかけしました」
「いえご無事で何よりです。カエデさんもご無事で何よりです」
「ご心配をおかけしました」
そして地下での事を報告した。
「皆様が帰るまで時間がありますので、宜しければお風呂とお食事の準備をしますが……」
「食事はみんな帰ってからで良いので、お風呂をお願いしたいです」
「俺もそれで良いかな」
「では用意させます。準備出来ましたら、部屋まで呼びにいかせますので、それまで部屋でおくつろぎ下さい」
「ありがとうございます」
「でも、本当にご無事で何よりでした」
こうして部屋に戻り、久しぶりの風呂に入り一息ついた。
部屋に戻り、久しぶりのベットでくつろいでいたが、そろそろみんなが帰ってくる時間になったので楓の部屋に行き、みんなを迎えに行くことにした。
「先生以外みんな驚くだろうねー」
「ああ、幽霊だと間違われたりしてな」
「えーそんな事ないでしょー?」
そんな話をしていたら、城の出入り口にみんなの姿が現れた。
2人の姿を見て、先生以外口をポカーンと開けている。
和也は苦笑いしつつ
「お帰りみんな」
と出迎えの言葉を言った。
みんなの凍結が溶けて段々と口数が多くなる。
「えっ!?本当に水木?」「神崎さんも居るぞ!?」「なんでここに居るの!?」
その時みんなの脇から
「かずくん!!楓ちゃん!!」
あかりが飛び出して抱き付いてきた。
「心配かけてごめんな」
「私もごめんね」
「ううん良いの、2人が無事に帰って来てくれたのが一番だよ!」
里香・裕子・由紀が寄って来た。
「3人共あかりを守ってくれてありがとう」
「いえ全然かまいませんよ。水木君お帰りなさい」
「かずっちお帰りー」
(かずっち?)
「水木君お帰りなさい。あかりさんと居るのは楽しかったので全然かまいません」
楓はみんなに近づき
「みんなただいま」
と抱き付いた。
「かえでっちもお帰りー」
「お帰りなさい楓さん」
「お帰りなさい」
そこに有馬が慌ててやってきた
「楓!どうやって帰って来たんだ!それに水木も!」
「鋼君心配かけてごめんね。水木君のおかげで無事帰って来れたの」
「水木のおかげ!?どういう事だ!?」
楓が和也の方を見たので頷く
「えっとね。水木君が頑張って戦ってくれて、30層のボスを倒して転移装置で帰って来たんだ」
「水木が30層のボスを!?」
「ああ、死にかけたけどなんとか倒す事が出来たんだ」
「水木が?」「30層のボスを?」「あれ?でもあいつ弱かったよな?」
信じられないという顔で和也を見るクラスメイト
「10層で手に入った本あったろ?あの本にスキルが書いてあってな。それのおかげでなんとか無事帰って来れたんだ」
「あの本か……そのスキルは他の人でも使えるのか?」
「いや残念ながら俺用だった」
「……そうか」
苦い顔をする有馬。そこに先生が来た。
「さあその辺で良いでしょ?2人共疲れてるだろうから、今日はここまでにしてあげて」
「先生ご心配をおかけしました」
「いえ無事で何よりです……本当に良かった」
こうして再会を終わらせた面々は、食事や風呂にに向かった。
あかりが腕を組んで離れなくなったのはご愛嬌か……
食事や風呂なども終わり、そろそろ寝る時間になったがあかりが離れてくれない。
「あかりそろそろ寝る時間だろ?」
「今日は一緒に寝る」
「いやいや!それは不味いだろ!」
「だって……起きて居なくなってたら嫌だもん」
「大丈夫だから。明日起きたらすぐ来ても良いし、来てなかったら迎えに行くから」
「本当に居なくならない?」
「ああ、約束するから部屋に帰れよ」
「なら部屋に帰る」
「ああ、お休み。また明日な」
「うんお休み。また明日ね」
その夜あかりの部屋に楓が訪ねて来た。
「あかりちゃん今日部屋に泊まっても良い?」
「うんもちろん」
他愛のない話をしつつ、話は30層の事に。
魔物から守って貰った事や、ボスを倒した時の事などを話した。
「それでね……あかりちゃん……」
「うん」
「えっと」
顔を赤くする楓
「好きになっちゃった?」
「うん……ごめんねあかりちゃん」
「良いよ。なんかそうなる予感はあったんだ……でもね。私はかずくんじゃないとダメなんだ。かずくん以外は無理なの」
「うんわかってる。だから、この気持ちは今ここだけの話」
「それはダメだよ」
「えっ!?」
「かずくんがどっちを選ぶか、それとも私達以外を選ぶか。決めるのはかずくんだもん」
「だから、お互い正々堂々とね?」
「ありがとうあかりちゃん。ごめんねあかりちゃん」
2人は一緒のベットで色々話しながら眠りについた。
その夜大木達は
「おい!なんであいつが帰って来るんだよ!」
「わかんねーよ!……でも楓ちゃんが帰って来て良かった」
「帰って来てそうそう、俺のあかりちゃんにちょっかいかけやがって!」
「もう直接やるしかねーか?」
「でもあいつ、30層のボス倒して戻って来たんだろ?俺ら勝てるのか?」
「そんなのたまたまだろ?それか、楓ちゃんに守って貰ったんじゃねーの?」
「ああ、それはあり得るな」
「こうなったら、近いうちに直接やっちまおうぜ」
「もう我慢ならねーしそうすっか!」
こうして和也と楓が帰還した夜は更けていった
16話に少し続く




