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ブックマスター  作者: けいえむ
1章 召喚されて異世界
12/21

11 迷宮探索

迷宮探索開始です

本を色々作って力をつけたいが、今回は20層ボスに行くために付合わされた。

20層自体、なんの問題もなく攻略が進みボス戦。

これもなんの問題も無く倒した。


俺はと言うと、地図係と魔物辞書扱いだった。

10層ボスの時の指示が本当に嫌だったようだ。




そして今日から30層のボスに進む事になる。

作れる時に色々本を作った結果


飛行魔法 指からビーム 火纏 水纏 風纏 地纏 雷化


を作った。


飛行

空を飛べるようになった。まだあんまり早く飛べないけど、空を飛べるとか純粋に嬉しい。


指からビーム

最初から強いのは出来ないようなので、指からにしといた


火纏 水纏 風纏 地纏

火などを体の任意の場所に纏わせて、攻撃したり防御したり出来る

火だと攻撃力が上がったり、風だと速度があがったりとかかなり便利だ


雷化

これは雷を纏うのではなく体を雷化する

某魔法使いの漫画を見て思いついた技だ



ちなみにこの辺りの技も無詠唱の範囲だから、技名とか叫ばなくていける。技叫んで攻撃とか少し恥ずかしいしね。




そして30層の迷宮。敵がだんだん強くなってきて、戦闘系は結構大変みたいだ。

有馬とかはまだ平気みたいだけど、休憩が今までより多い感じ。

俺も戦闘には参加出来るだろうけど、でしゃばるなとか言われるのも嫌だし、ピンチの時とか以外は普段通りにしてることにする。


「かずくんお疲れ様」


「お疲れあかり」


「でもかずくん。あんまり疲れてなさそうだね?」


(経験値倍増と、能力値+100のおかげだろうなぁだけどここは)


ちなみに今の和也のレベルは12有馬とかと同じぐらいはあるので、高レベルの1人となっている。


「あかりとの訓練のおかげだな。ありがとうな」


「そんなことないよ。それに私も一緒に訓練出来て嬉しいし」


「また一緒にしような」


「うん」


「それとまだ言えてないけど、俺色々特殊能力手に入れたんだ。今度教えるからな」


「本当に!流石かずくんだね!今度教えてね?」


色々話しているとそこへ、いつもの大木達が現れた


「お疲れだなー水木。もうここらで諦めて上に帰ったらどうだ?」


「そうだよ足手まといだし帰れよ!夢野さんは俺達が守るんだから!」


「帰らないと何があっても知らねーぜ?」


と言い、気味の悪い笑い声を出して帰って行った。


「なんかいつにもまして怖いねあの人たち……」


「ああ、なんか不気味だったな。一応、注意して置こう。あかりも出来るだけ俺のそばにいろよ」


「うんありがとう」


と手を繋いで、休憩の終わりを待った。




そして29層についた。


「有馬。ここからはまだちゃんと攻略されてないんで、マップは中途半端しかないから今まで以上に慎重に頼む」


「そうなのか!?そうか前人未到の地に俺達が入るのか!おっと……そうだな、慎重に進む事にしよう」


と慎重に進む事にした。


それを聞いていた大木達がほくそ笑んだのを誰も気が付かなかった。




そして29層中盤に差し掛かった時にそれは起こった。


罠を確認していた篠塚が、みんなを罠の無い方に誘導。

穴に落ちない様に慎重に進んでる所に、能代が何かを転がした。

それを誰か踏んだ時に、破裂音ががしたため、みんながびっくりしてそっちを見た。

その時に、大木が和也を後ろから蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされた和也は、落とし穴の罠にはまり下に落下。たまたま近くに居た楓が助けようとしたが、力及ばずに一緒に落下してしまった



最初何が起こったかわからなかった一同だが……


「水木と神崎さんが落ちたぞ!」「助けないと!」「魔法で照らしても底が見えない!」


大木が


「水木の奴転んだから、助けようとしたけど穴に落ちて間に合わなかった!」


と言った。


何が起こったかわからず茫然としていたあかりも、周りの声により何が起こったかを把握した。


「かずくん!!!!楓ちゃん!!!!」


穴に駆け寄るあかり、それを篠塚が阻止する


「危ないよ夢野さん!君まで落ちちゃうよ!」


「どいてよ!!二人を助けないと!!」


「いや君まで落ちたら、水木や神崎さんも浮かばれないよ」


「2人は死んでない!!そんな事言うの止めて!!」


そこへ駆け寄ってくる先生


「夢野さんとりあえずこっちへ、穴の近くは危ないわ。一旦こっちで落ち着きましょう」


「……はい」


「先生!夢野さんは俺が守るから良いですよ」


「いえ、彼女は錯乱してますから、何が起こるかわかりません。私が見ていますから、あなたは罠をもう1回調べてきて」


「わかりましたよ。じゃあ夢野さん後でね!」


篠塚は嬉しそうに去って行く


「かずくん。楓ちゃん……」



そんな時まだ穴を見つつ茫然とする有馬


「なんで楓が……なんで楓が……」


うわ言の様に呟きつつ動けない。周りもどうして良いかわからずに


そこへ里香が来て、有馬を引っ叩き活を入れた


「有馬君。貴方リーダーじゃないんですか!こんな時に貴方が取り乱してどうするんですか!」


「でも楓が……水木なんかを助けようとして落ちたんだぞ!」


(ハァ混乱が収まらないようね。仕方ないから私が)


「みんな!このまま進むのは危険です!一旦1個前の安全ゾーンに後退します!」


里香の号令で、混乱してた面々も一応は落ち着きを見せて移動した。




安全ゾーンでこれからどうするかの話し合い


「先生。私は1回帰った方が良いと思います」


「そうね。だけど、転移装置のある場所まで後退できますか?」


「それなんですけど。渡君が昨日転移結晶を作ったみたいで。それなら帰れると思います」


「渡君そうなの?」


ここで渡が


「はい。ただ、まだ機能テストしてないのでぶっつけ本番になってしまいますが……」


「でも、ここから歩いて帰るのは全滅の危険ありですね」


「はい。なのでそのアイテムを使ってみませんか?」


「それしか無いようね。みんな!もう少し落ち着いたら、そのアイテムで帰りましょう!」


「「「「はい」」」


クラスメイトから声が上がったその時


「まだ楓を助けてないのに帰れるか!」


有馬が騒ぎ出した。


「有馬君まず1回帰るだけよ。その後、アンリエットさんにも頼んで捜索隊を配備してもらいましょう」


「だけどっ!今も楓は苦しんでるんだ!」


「有馬君!今は救出の準備も出来てないし、あなたも含めてみんなも危険に巻き込むわけにがいかないのよ。わかってちょうだい」


「しかしっ!」


「有馬君貴方だけが悲しいわけじゃないのよ?」


とあかりを見つめて言う。


「あっ……」


顔をしかめて周りを見た。

和也はともかく、楓は友達もいっぱい居たため、みんな悲しそうな顔をしていた。


「すまないみんな取り乱した」


「わかった所で一旦帰りましよう」




転移結晶は上手く作動して、無事に城に帰る事が出来た。


「先生!」


「なんですか?」


大木達が来てこう言った。


「夢野さんは俺達が守るって約束してるんだ」


「そうです。俺はいつも一緒に訓練もしてるし最適だと思うよ」


「それに先生も報告とかあるでしょ?俺らが一緒にいるから行ってきなよ」


桃子を裾をつかんで首を横に振るあかり


「報告はありますが、こう言うときは同性の方が良いです……太田さんと沢渡さんお願いして良いですか?」


「はいもちろん。あかりっち部屋行って休もうなー」


「私もかまいません。あかりさん行きましょう」


「……ありがとう」


「と言うわけなんで、今は平気ですので大木君達も休んで下さい」


苦い顔をしながら大木達は引き下がった。




アンリエットの部屋には、桃子と里香で報告に行った。


「えっ!?カズヤ様と楓さんが穴に落ちて行方不明!?」


顔面蒼白になるアンリエット


「それで捜索隊を手配して欲しいのですが……」


「もちろんそれは早急に手配しますが……ダンジョンの29層だと、うちの騎士でも少し厳しいのではないですか?」


「はい。なので明日うちの生徒達で、もう一度装備を整えてから向かいますので、それについてきて貰うのは可能ですか?」


「はい平気です。早速手配します」


「ありがとうございます。では生徒にはそう伝えます」


「わかりました。皆様もどうか体を休めて下さい」


と、顔面蒼白のまま面会を終えた。


「先生。アンリエットさんってもしかして……」


「そうかも知れませんね。まったく水木君は……フラグ立てすぎですね。無事で居ないと許されませんね」


「ええまったく」


少しだけ元気が出た2人だった。


「まさかカズヤ様が行方不明になるだなんて!……騎士団長を呼びなさい!早急に捜索隊を手配するのです!お父様の近衛だろうがなんだろうが、構わないから配備しなさい!」


と若干無茶を言いつつ捜索隊の手配をするアンリエットであった。




その頃大木達は


「やったぜ大成功だ!これでウザい水木を排除出来た!」


「あかりちゃんが元気ないから、俺が慰めてやらないとなー」


「でも楓ちゃんが巻き込まれて落ちるなんて……俺はどうすればいいんだよ!」


「あんな事になるとは思わなかったからな……すまん」


「なっちゃったもんは仕方ないし。俺らと一緒にあかりちゃんを慰めようぜ」


「そうだな。親友が行方不明になっちゃったんだもんな」


「今日は仕方ないから女子に任せて、明日から俺らが付きっきりで守ろうな!」


「おお!ちょっかいかけてくる水木は居ないし、親友が居なくなって悲しんでるあかりちゃんを俺が落としてやる」



その頃佐藤も


「邪魔な水木が居なくなって、落ち込んでるところを喰ってやるかー」


と思いあかりを見つけたが


「なんだよあの、メンバー太田に沢渡って……すげーガード厳しいじゃねーか!ちっ、今晩は無理か。夜様子見てダメそうなら町にでも繰り出すか」




そうして、和也と楓が行方不明になってから最初の夜がゆっくりと過ぎていった。

和也と楓の運命やいかに!?

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