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ブックマスター  作者: けいえむ
1章 召喚されて異世界
10/21

9 ガールズサイド

10層ボスを倒した後の女子の話

10層のボスを倒したその日の夜の出来事女子編



夢野あかり・神崎楓・千葉里香・太田裕子・沢渡由紀が集まってパジャマパーティーをしていた。


「10層攻略おめでとうだね!」


「そうですね。楓さんは良い杖も手に入ったみたいですし、これからも順調に行けそうですね」


「戦争は嫌だけど、皆を更に癒せるようにがんばるよ」


「でも、いいんちょの魔法とか凄かったねー」


「裕子さんが、周りのザコを倒してくれたから集中できましたからね」


「それと、ゆきっちの「閃!」はかっこよかったわー」


「あーあれは凄かったねぇ。武器は西洋刀だけど、まさに剣道小町って感じだったね」


「はっ恥ずかしいですよ……それに私も、皆さんが敵を引き付けてくれたので、気合いを貯める事が出来ました」


「あー私だけ全然役に立ってないなーここに居ても良いのかな?」



と戦闘に役に立たなかったあかりが言う。そんなあかりに裕子が……


「そりゃあかりっちが居なきゃ、この勝利は無かったかも知れないからじゃないかー」


「えー私何にもしてないよ?」


「あかりっちが来なきゃ、水木君が来なかったかも知れないじゃんかー」


「あ、えっとその……」


顔が赤くなるあかり


「照れなくても良いにあかりちゃん」


神崎のニヤニヤが、他のメンバーにも広がっていく


「で、あかりっちと水木君はどこまで行ってるんだよー」


「ど、どこまで何も、ただの幼なじみだし!」


声が裏返るあかり。


「あれだけ周りに見せつけておいて、あかりちゃんはまだそんな事言うのー?」


「だっだって本当の事だし!」


「ふーんなら私貰っちゃおうかなー」


裕子が、あかりをチラチラ見ながら言う。


「えっ!?」


「なら私も立候補します」


委員長もそう言いながらあかりをチラチラ見る。


「ええっ!?」


「いいんちょもかー、かえでっちとゆきっちはどうするー」


「どうしようかなー?話も合うし優しいから良いかも」


楓もあかりをチラチラ見ながら言う。


「わっ私はまだそこまではっ!」


由紀は少し顔が赤い。


「あれ?かえでっちとゆきっち結構本気ー?」


「だっダメ!かずくんはダメだからねっ!」


顔を真っ赤にして怒る。


「なんちゃってー。平気だよあかりっち冗談だからー」


「ふぇっ!?」


「そうですよ。あなた達を見てれば、間に入ろうなんて思う人は多分いませんから」


と今度は楓や由紀をチラと見ながら言う。


「だいたいうちのクラスの女子は、全員二人の関係なんかわかってるしー」


「ふぁぁ!?(><)」



「分かってないのは一部の男子のみだよー」


「ああ……」


全員深いため息をつく


「大木と篠塚と能代かー」


「他にも一部居るようですが、彼らは特に酷いですね」


「そうなんだよ!かずくんも謝る必要なんて無いのに!」


ぺしぺしとベットをたたく。


「前はあそこまでじゃなかったですよね?」


少し疑問に思い委員長が聞いてきた。


「学校の時はこっそり色々されてたみたいだけど、こっちに来てからは堂々と色々してくるようになったの……」


「彼らもこっちに来た事で、気が大きくなったんでしょうかね」


「かずくんは無視しろって言うけど、ここまでかずくんをバカにされると無視なんて出来ないよ!」


「でもあかりちゃん。水木君は大木君達が、あかりちゃんに直接手を出してくるぐらいなら、自分は何されてもいいって言ってたよ?」


「そんなっ!?」


「それだけ守られてるって事だよ……羨ましいなー」


「あかりっちの方には、今の所直接アクションは無いのー?」


「同じ訓練になってから、篠塚君には「僕が守ってあげるよ」とか「ずっと一緒にいよう」とか何度も言われるけど、その気はありませんって何度も断ってるんだけど……」


「うわぁ。そういや噂になってたなー」


「今度かずくんと訓練することになったんだけど、篠塚君には「二人きりの方がよかったのに」とか「仕方ないから水木も仲間に入れてやる」とか言われて……」


「そこでちゃっかりと、惚気を入れるあかりっちであった」


「惚気てなんかないよっ!?」


「まあまあ、しかし噂には聞いていたより酷いなー」


「ですね。しかし彼らが、この先もっと直接的な事をしてこないとも限りませんね……」


「なら私たちも、時間がある時はあかりさんと一緒に行動してはどうだろうか?」


「それは名案だね!」


楓が賛同した。


「水木君は戦闘系じゃないし、直接守るにも限度がありそうだしなー」


「私もそれが良いと思いますよ。微力ながらお手伝いいます」


裕子と委員長ももちろん賛同した。


「そんな……良いのみんな?」


「友達が困っているんだし力を貸すのは当たり前だよ」


うんうんと全員が頷く。


「みんなありがとう!」


思わずみんなを抱きしめてしまう。


(あーふかふかだー……こりゃ水木君がはまるのもわかるわー)


少しだけ、和也の気持ちがわかった面々であった。この後も、ガールズトークは尽きずに夜は更けていった。




市原めぐみは焦っていた


(こっちに来てから鋼君と一緒の時間が減っちゃった……)


めぐみは学校時代からずっと有馬の事が好きだった。


(もっと強くならなきゃ鋼君と一緒に居られない……なんとかしてもっと強くなる方法見つけないと)




佐々木唯は考えていた


(こっちに来て体が強くなったのは良いけど、本が読めないなんて……)


唯も、和也に負けず劣らず本が好きだった。


(水木君のスキル羨ましいなぁ。今度水木君に字を教えて貰おうかな?)


学校時代から和也とは話してみたいと思っていたが、病弱なのと引っ込み思案なのが災いして、なかなか話す機会が取れなかったのだ。


(今度思い切って話しかけてみよう……これを機会に、水木君ともっとお話し出来るようになれれば嬉しいな)




結城桃子は思っていた。


(生徒を大変な場所に送り出して、自分は安全な場所で待っているなんて教師失格だわ……)


今回の安全ゾーンの引率は、桃子には反省すべき点だった


(今度はもっとみんなの役に立てるように頑張らないと。でも私に何が出来るかしら……)




こうして女子の夜も過ぎていった

女子はやはり恋話か

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