表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『 すべって、転ん…… 』

作者: 熊葵

バナナの皮が落ちていた。

人間の性、とでも言うのだろうか。

道の真ん中にポツリと置かれたそれを見て、俺はどうしても我慢できなかったんだ。


「くそっ、まるで踏んでくれと言わんばかりに」


そんな状況じゃないことは分かっていたが、もう足が止まらなかった。


勢い良く踏んだ瞬間、俺の体は……俺の、あれ?


ペタッ


見事に滑って転ぶはずの俺の足は、バナナの皮にくっついたまま離れなくなっていた。


「クククッ、ニンゲンはなんてわかりやすいんだ。こんな罠で捕まるとはな」


物陰から姿を現したのは、地球を滅ぼしに来た異星人たち。


「こいつで最後。さっさと殺してしまえ」


ああ、最悪だ。


唯一救いがあるとすれば、人間がこんな滅び方をした事を他の人は絶対に知らない、ということだけだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ