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音が聞こえた

作者: 柴犬
掲載日:2026/08/17



 それが何時ごろからか始まったのか分からない。


 気が付いたらもうそうなっていた。



 肩こりだ。


 僕は酷い肩こりに悩まされていた。



「いてえ~~よ」


 朝、布団から出ると同時に常に肩こりに悩まされる。


「いてえ~~よ」

 

 酷いときには意識が保てなくなる程酷くなる。


「あああ~~」



 その頃から、首や肩の筋肉を回してほぐす習慣が出来た。



 ゴリ。


 ゴキ。


 こんな音が出るのは日常茶飯事だ。


 音が小さくなると、ある程度肩の凝りが良くなる。


 凝りが酷いときは音すら鳴らない。


 こうなるともう、肩の凝りがほぐれることはない。

 このままでは経験から意識が保てなくなる。

 



 そこで無理に首に力を入れ、音を鳴らしほぐそうとした。




 ブチッ。



 首から何かが切れた音がした。


 口の奥から何故かはんだ付けの匂いがする。

 


 その日は酷く気持ちが悪く、仕事を休み病院に行く羽目になった。


 医者の話によるとあの時、首の神経をぶち切ったらしい。


 もう二度と首に無理な力をかけないように忠告された。

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― 新着の感想 ―
体のあちこちを鳴らすのは気持ちよくありますが、加減を誤ると病院通いになってしまいますね。 「はんだ付けの匂い」で、主人公はひょっとすると機械的な存在?という想像もしました。
自分の身体の中の音って怖いですね。( ゜д゜) お腹の音……くらいで勘弁して欲しいですʕ-ᴥ-ʔ 肩凝りは自分にも身近ですから、怖さ倍増です。 読ませて頂きましてどうもありがとうございました。 …
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