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「皆さん、おはようございます。今日皆さんにはパートナーを決めてもらいます。」
そお言ったのは海のクラス担任である。
この世界には高校3年の春に魔物などと侍従契約を結ぶ。
この侍従契約を結ぶ【者】たちで就職が決まるとも言われている。
ただしそれは主人である生徒の【スキル】と合うかどうかにもよる。
「皆さんもしっていると思いますが、このパートナー選びの中で一番大事なのは自分とパートナー自身またパートナーと自分の能力に合うかどうかです。
それを踏まえて決めて下さい。」
そお言って教室のドアに向かって行き「それでは皆さんパートナーに会いに行きましょう。」
そおいうや否や生徒たちは続々と教室を出て行った。
最後に残ったのは海だけだった。
海はこのパートナー選びにあまり乗り気では無い様だ。
[また、失うかも知れない、か]
心の中で呟きそして重い体を立たせて皆の行った先に向かった。
この日、海の日常を変える【出会い】と【変化】が待ち受けているとも知らないで。