まずは
初心者の駄文です。あしからず。
目を開くと見知らぬ天井。コレは音に聞く、
「事故ったかなー?」
暫くすると、看護婦らしき人が来て情態を確認するとすぐに出ていってしまったようだ。なぜ曖昧かと言うと、
「ねむっあぁ寝そう、さっきの看護婦さん可愛かったな…」
そんなことをおもいながら意識を手放した。
「はーい、これがはいでこれがいいえね。」
そう言いながら俺の指で1と2のかたちを作り此方を見ている看護婦さん。いや看護師の方が呼び方としては正しいか。
少し調子を確かめるように質問を繰り返していた看護師さんが急にこんな質問をしてきた、
「私のことすきぃ?」
はっ?…ナニを言ってるんだろ?
よく相手をみてみる。
長い金髪愛らしい顔スラッとしたからだ、首からネームプレートを下げている。
「この人水上ありさっていうんだ。」
初めて名前しったよ。好みにはバッチリ合う。好きか嫌いかでいったら、…好きだなぁ。
指のかたちを肯定にすると、嬉しそうにしてさっていった。
「何だったんだろう?」
そうおもいながら意識を手放した。
次に起きると、真っ暗だった。
「あれ?夜かなぁ?…違う」
微かに目蓋の感触。開けてみようとしてもうまく行かない。光が差し込んでくるくらいだ。ひどく目蓋が重く疲れる。その事実に軽くパニックになりながら、耳を澄ますとなにか聞こえる。足音?すると足音が近付いてきた。
なにごとか話している。そのときにきづいた。周りからピコピコ聞こえる。
「田中くん、おはよう。目開けれる?」
たなか?…俺のことだ!自分のことなのに忘れてるだなんて!思い出させてくれた声の主に感謝し、力一杯目を開けようとする、すると、ゆっくりと開いた。其処には二人看護士らしき人ともう一人、眼鏡をかけた男性がいた。身なりからするとドクターみたいだ。
「聞こえる?わかる?ここ病院。T地区だよ。」
んなとこになぜ?ドクターはそれがわかるかのように、つづけた。
「君ね、事故に遭って運ばれてきたの。」
やっぱりか。あーやっちまったなぁ。大丈夫か俺?ドクターは他にもいくつか質問をしてきた。全てにはいかいいえでこたえたら。足早にさっていった。残された看護士二人は布団を掛けベットの(この時ベットだと気づいた)足元を操作してねかせてくれた。すると、眠気が襲ってきて気絶するように意識を手放した。
何かてをもって話しかけている。嫌誰かか。誰だろう?すると
「目開けてみろ。
なんだ偉そうに。大変なんだぞ!とかおもいつつ憎き相手を見るために必死に目を開ける。目に見えたのは父と母と妹だった。なぜか懐かしい家族を見てほっとすると同時に嬉しそうな三人を見て疑問が浮かぶ。
「あれ?もしかして結構大事なんかなぁ?」
そうおもい、話し掛けようとすると、
「おかしい、声でない。」
どんなに頑張っても声がでない。そのことに愕然としつつも話し始めた母に意識を向ける
「あんた大学の部活の帰りにC小学校のまえらへんで事故に遭ったとよ。それも2台とよ。脳死は覚悟して下さいっていわれて、親戚とか皆呼んで遭わせたり大変やったとよ。」
家は九州は福岡にあり、父母と妹それに兄がいる。兄は社会人で、家にあまりいないひとなので、忙しいんだろと思い気にならなかった。それにしても二台か。よく生きてたな。この時はそうおもった。
「一台目に当たって道路に倒れて、後続の車がゴミ袋とまちがえて引いたの。」
まじか!?よく生きてるな、俺。この時は自分の悪運のつよさに感謝していた。
「それじゃまたくるからね。」
そう言いながら家族は帰っていった。
「そしたらベット倒すねー。」
いつかの三上さんが言いながら足元を(どうやらハンドルがあるみたいだ)ガシャガシヤいわすと、体が倒れていく。それを感じながら少し身動ぎしようとすると体が動かない。それを不思議に思うことなく意識を手放した。
それからは色々なときに目を覚ました。夜であったり朝であったり昼の面会中少しずつ自分の状况がわかってきたとき、それはおこった。ある昼過ぎに看護士さんに
「何で生かしたりした!どうして殺してくれなかった!何もできないし邪魔にしかならないこんなの生きてても仕方無いじゃないか!なんで、なんで…」
俺の左半身は感覚はあるもののいくら力を込めてもピクリともしない。右半分は辛うじて動くものの箸を使えないくらい弱っていた。我ながら甘えたセリフだ!とは思ったが、止まれなかった。事故に遭うまでは高校で山岳部大学で格闘技系のサークルに入り、体をいっぱいに使っていたのでよりきつかった。その落差にたえきれなかった。
「そんな事言ったらお母さん悲しむよ」
悲しそうな困ったような顔をして返して来る看護士さん。俺はそれを見ながらも自分のことでいっぱいで、泣き崩れた。後にmmkそれを言うと
「看護士さんも慣れっこやけん、気にしなくていいよぉ。」
等と言われた。
それはさておき、吐き出した感情の情けなさと、いまだピクリともしない左半身に苛立ちを滾らせた心に突き動かされ、弱った右半身を目一杯使い自分の体の左側を、泣きながら殴り付ける俺を看護士さんが止める。そのことに抵抗もできず止めさせられる。看護士さんは布団を掛けでていく、それでもずっとないていた。
そんなこともありながら、検査やリハビリなどをつづけていたある日、コレまたいつかのドクター(担当医)から
「リハビリの権利がなくなるから病院移って貰わないといけません。後日行きたい病院を聞きます。」
はっ?まだからだも全然だで車椅子なんて操作しきらんよ。こないだ初めてのって賓血起こして倒れそうになったのに、ふざけんなよ。不満さが顔にでてたのか、じぶんとしてもふまんだったのか、ドクターは言った
「昔は何時までもいてよかったのに、何年か前に法が改正されて、皆一定期間しかいれないんだ。」
なんだよそれ。悪法じゃないか。いくら医療費削減とか言っても必要な人に必要な医療ができないとかバカじゃないの!政治家いる意味ないじゃん。それともなにか、重傷者は人じゃないってか。ふざけんな!一辺生死の境をさまよってこい!など心のなかで不満をぶちまけていると、
「はい。わかりました。探してみます。」
母がそう言った。何でもこうなることは解ってたみたいで、行けるところを見て回るそうだ。父は少しはやく定年退職したらしい。きっと俺のことを心配してだろう。会社も事情を考慮してくれたのだろう。
「悪いなぁ。」
父に後ろめたさを感じながらそんな気持ちになった。母は剛とは言ったもので、本当にすべて回ったようで、そのなかでも一番良さそうなとこに決めた。と得意気に話していた。他にもいくつか話して家族は帰っていった。
その日家族が帰ったあと水上さんがやってきた。何時ものカートを押してへやにくると取り留めない会話をしてくる。
「あぁやっぱきれいだよな水上さん。今日で見納めか。寂しいな。」
なんてなしをしていると
「明日出ていくんだね。明日いないから今日で最後だね。…私ね好きな人の恋愛相談に乗った事とか有るんだよ。」
いきなり何を、マテよ。このころ想いを寄せていたこともあり、恋愛関係に敏感になっていた俺は、まさか俺のことを?まさかね、あり得ない。常日頃勘違いだけはしちゃいけないとおもつていた俺はパニックになってしまい、あせりだす。確かに水上さんがすきだけど、想いがばれないよう仲の良い看護士さんを対象にした恋愛相談とかしてたけど、こんなことって。違うとは思うけどほんとだとしても、このままじゃこのひとと一所に要るのは難しい。なら
「そうなんですか?すごいなぁ。」
じっとこっちを見つめもう一押しと思ったのか
「仲のいい看護士さんはもうすぐ結婚するんだよ。どうするの?」
「それなら想いを伝えるだけにします。」
コレはダメだって顔して去っていく水上さん
「すいません。まだ駄目なんです。本当にすみません。」
そうおもいながら背中を見送った後自己嫌悪に陥る俺。するとそこえくだんの仲のいい看護士さんがやってきて
「なんかはなしがあるって水上さんが」
気を利かせてくれたのだろうが、違うんだ!などとおもいながら
「いやなんもないですよ。」
そう伝えると
「なぁんだ」
みたいな顔して去っていく看護士さん。それどころではない俺。そして、日は変わり病院を出ていく日。
「大変お世話になりました。」
決まりごとのように繰り返される言葉のなか
「次来るときは杖か歩きできますねー。」
そんな希望紛いの事を言いながら車椅子に乗って押されている俺を笑いながら送り出してくれる看護士さん達。きたいに胸膨らませ旅立つ俺。まさか、あんなことになるとは…
コレはかなり頑張ったんだけどかききれなかった。読んでくれた人ごめんなさい。次から頑張ります。あったかくみてやってください。
コレはフィクション?です。